※彼が結婚することになって、離れることにした時の話しです。


※このシリーズです

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「今日もすごく良かったです。でも、やっぱり僕たち少し距離を置いた方がいいと思うんです。今までみたいに月に1回じゃなく、2-3ヶ月に1回とか。

それは、僕に結婚を考えてる彼女ができたってこともありますし、tefeさんが余りに僕に夢中なので、少し危機感を覚えるんです。」


「えっ?」


(といいながら、心のどこかでそういう冷静な言葉を聞くのを待っていた。)


「そうですか? 自分では大丈夫で、コントロールできてると思ってたんですけど。」


「このままだと危ないって、感じるんです。僕、そういう危機察知能力だけはよくて、それでここまで生き延びてきたようなものなので」


「…」


「tefeさんが僕に溺れてきてるの分かるんです。だから、2-3ヶ月に1回じゃなくて、半年くらい間をあけてもいいかもしれません」


「⁉︎」


(え、さっき結婚するって言ってなかった?

結婚したらこの関係はお終いって言ってたのに、まさか結婚しても私と会うつもりなの⁉︎


色々と想定外の発言を繰り出されてきて

私は言葉が出なかった。


彼が結婚したら、もう会うわけがない。

とりあえず、今この会話が平和に終わって

彼の家を出たら、

彼とはもう会わないだろう。


「私が溺れてる?…そうかな、そんなつもりなかったけど。

でも、自分で自分のことを完全に冷静にみれているわけじゃないから、そう見えるのならそうかもしれませんね。」


「不倫っていうくらいだから、いつまでも続けていいもんじゃないし。tefeさんご家庭もあるんだから、少し慎重にいきましょう。」


(いやいや、言ってることがよく分からない。

私は既婚者、彼は独身の時点でアウトで、

彼も結婚したらこの関係は終わりって

自分から言っていたはず。

だから私もそれまでって思って

つい羽目を外したんだし。


彼が自分で結婚報告してきたくせに、

少し慎重にいこうって、お互い既婚者になっても

この関係を継続する気⁉︎ 

私がそこまで彼のことを好きだって

勘違いしすぎてる。)


(あ、わかった!彼は以前の交際相手から

嫌がらせメールや電話が来て懲りたから、

私のことをスッパリ切ったら私もそうなると

思ってるのかもしれない。


だからわざと、今後も関係を持とうと言って

気を持たせて、

穏便に別れようとしているんだ。


それなら理解できる。

あと少し、彼の家を出るまでは

話を合わせよう。)