彼にくみしだかれているセックス中の自分の
映像が目に飛び込んできた。そんな代物を観るのは初めてだ。(幸い、快感で目元も頬も歪んでいて、一見して私だとは分かりにくくて安心した。)
「やだ最悪… わたしの髪の毛ぐちゃぐちゃですね」
「音出てる?」
「いえ、聞こえないけど、恥ずかしいから音が無い方が良いです」
「そんなのダメだよ、ほら、ちゃんと自分の喘ぎ声も聞かなきゃ。はい」
“あーいい あ〜ん 熱い すごい”
“レコード開始”
“いれるよ?”
“はい…いれて…?”
ハァハァ、、ふーっふーっ、ぐっちゃぐっちゃ
“きもちいいっ…!アッ!アッ!”
他にも、私のか彼のかわからない、嬌声や呻き声やその他いろいろな音が溢れてきた。
自分の喘ぎ声やうめき声は、思っていたよりも大きく、
思っていたよりも卑猥だった。
単一の音程で発する声や音ではなくて、
弦楽器のように音色の幅が揺らぎながら続く音だ。
そこに、何ともいえないいやらしさのようなものが
感じられた。
自分がそんな声を出していたとは到底考えられない。出そうとして出るものではない。
理性が消えて、動物みたいになれる相手とのセックスでしか出ない声なのだろう。
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※動物みたいな声について以前書いていたブログを
載せます。
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