彼と会ってセックスした数日後、

いつも彼とのメッセージのやり取りで

使っているアプリに、彼から着信があったことに気づいた。


メッセージも来ていた。

すみません、間違えて電話のボタンを押しちゃいました


そんなことだとは思っていた。

電話で急な用事のやり取りをするような関係ではない。

寂しいけれど、私たちはたまに会ってセックスするだけの関係、それが現実なのだから。


このアプリって電話機能もあるんですね。

着信に気づいてなかったので大丈夫です。


家族で夏休みの旅行に行くと言っていた時期だし、

返事は来ないだろうと思った。


ーーー


その日の夜、彼の夢をみた。教室の中で椅子ごと転んで手首を捻挫した彼の介抱をしているうちに周りに見られないように指を絡ませ手を握り合ってしまうという内容だ。


私は学校の先生、彼が生徒という設定で、

あってはならない関係なのにお互いがドキドキした。

下校時に落ち合って、暗い校舎でキスをするが

口が乾燥していたため、実際の行為中のような密着感が得られず、口を潤すために2人で飲み物を探しに行くことになった。そのシーンで目が覚めた。


(ふぅ、妙にリアルだった… )


※この後も、現実世界で彼とのセックスがよくなっていくにつれて、夢の中の感覚も同じようにリアルになっていきました。また、彼との関係性が変わる節目のタイミングごとに象徴的な夢をみました。たかが夢だしごく短い内容なのに、その時その時の現状をよく反映してるな…と自分でも驚く事が多かったので、『夢の記録』というテーマ内に格納していきます。


ーーー


目が覚めたあと、

ふとスマホを確認すると、予想外に彼から返事が来ていた。

それならよかった、ごめんなさい“と。


この流れで、いま自分がみていた夢の話をメッセージに書こうかと思ったが、

まるで私が彼に恋しているかのような内容なので

伝えるのはやめた。


代わりに、“夫が◯◯というシステムがすごくいいから職場に導入するって言ってました”というメッセージを送った。さも、私と夫の関係が良好であるかのように。


無いとは思うけれど、彼が私を好きになるという事態が起こらないよう、釘を刺しておかなければいけない。


ーーー


◯◯とは、彼が中心になって開発に関わったシステムのことで、いっときけっこう話題になったものだ。夫が職場に導入を決めたのも事実で、私が彼とセックスした日のすぐ後にその話をされたので、内心バレたのかと思って冷や汗が出そうだった。

夫がそのシステムを絶賛しているのを聞いて、彼と私の関係がバレたわけではなく、純粋にそのシステムを評価しているだけだとわかってホッとした。


私は彼がそのシステムの原案を考え始めた頃から知っていた。

初めて彼からその構想を聞いた時、とても意義深いものだと思ったし、そういうアイディアを具現化できる彼を本当に素敵だと思った。

世間に発表される少し前にも、ラブホテルで発表内容の素案を見せてもらっていた


ーーー


夫はこの時期すでに、私や家族にとって決して許せない、生活の根幹を揺らがせる可能性があることをやらかしていていて、それを知った私や周辺の親族からこっぴどく怒られた後だった。

当然ながら、離婚届を役所に取りにいった。(この時点で、本気で離婚届を取りにいったのは通算3度目くらいだったと思う。)


離婚しなかったのは、事務作業が大変•離婚手続きに時間と気持ちを削く暇がない•夫の反省にほんの少しだけ賭けてみた、という理由だ。

私と夫は、夫婦というだけではなく仕事上で登記書類にお互いの名前を書いているパートナーなので、離婚になった場合の財産分与やら権利関係のなにやらかにやらが極めて面倒なことになるのだ。


それがなければとっくに離婚していた。


今ふりかえると、夫のやらかしはその後もっと増えることになるのだから、この時点でさっさと離婚しておくべきだった。タイムマシンがあったら、絶対に過去の自分に忠告しにいっただろう。


やっぱり人間変わらないから、1度あることは2度あるし、2度あることは3度ある。合わない相手に期待するだけ無駄だった。

若い時に1度結婚してしまった、という理由だけで、

その後の自分自身の人生を無駄にしなければ

いけないなんて、このブログを書いている今となっては思わない。


ーーー


そうは言っても、あの時点で、法的には私は既婚者で、

夫は法律上の配偶者だった。


その夫が、私がセックスしてる相手が開発した◯◯というシステムを絶賛し、職場に導入したと話すのを聞いて、さすがに一抹の罪悪感(?)を感じた。


正確には、夫に対する私個人としての罪悪感ではなかったかもしれない。

第三者的な視点に立った、妻と寝ている男が作ったシステムを絶賛して職場に導入している夫を哀れに思う、という気持ちだったような気がする。


それに、自分にとっての夫の位置付けって

いったいなんなんだろう?と思うきっかけになった。


同時に、いつか夫と離婚する日まで、

自分に不利になるようなこと例えば彼との関係は

絶対にバレてはいけないと再認識した。


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