私が唇の感覚に一瞬気を取られた隙に、

彼は私のふとももの間を割ってこようとした。


力を入れて閉じようとしたが、

キスにとろけた身体が

彼を求めていることを自覚した私は、

諦めと仕方ないな、という気持ちで

彼と目線を合わせ、すぐに横を向いて顔を逸らせた。


私は言葉と裏腹に、

彼をすんなり受け入れてしまうくらいぬれていた。


「ねぇ、僕のこと好きじゃないって言ったけど、

ここはこんなになってるよ?」


「…」


「…好きじゃないけど、濡れちゃうのは認めます…」

眉間にシワを寄せて、“こんな風になってる自分が腹立たしいです…”と言った。


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