(なんでいきなり平手打ちしてくるの?
別に痛くはなかったけど…)

はお風呂にお湯の蛇口を開け、

バスタオルの準備をし、

お湯を貯めている間にトイレに行った。


トイレから出てくると、の姿が見当たらない。

はすでにお風呂に入っていた。


は、せっかく持ってきた刺激的な下着を

出す間も無く、服を脱いだ。


おずおずと浴室に入る。


おいで?」


の前に入ると贅肉を見られそうで嫌だったので、

の後ろに体を沈めた。

後ろからピトッとくっつく態勢になろうとすると、

は体を回転させてと向かい合い、

おもむろにキスをしてきた。


浴槽の中にあるライトの色を切り替えることができて、赤に変えていた。


赤いライトに照らされて

お湯が赤く染まって見える浴槽の中で、

キスを交わすジュッジュッという音と

水のピシャピシャいう音が交じり

卑猥な雰囲気だった。


何の前置きもなく、会いたかったという言葉もなく、体が自然と引き寄せ合ってしまうようだった。


唇ごと食べ合っているような、

貪り合うようなキスを交わし、

肌を撫で合っているうちに、

浴槽のへりに頭がくるように横たわらせられた。


その状態で、腰を水面近くに持ち上げられた。

私の腰のあたりを彼がジロジロ見た。

恥ずかしいのに、浴槽の中に浮かべられてるので

体勢をかえることができない。

彼になされるがままだった。


「あぁ、すごくいやらしい光景だよ。

濡れていることを指で確認した彼は、

そのまま挿入しようとした。


え、ここでするんですか?無理…」

無理じゃないよ。ほら」


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