TEF道勉強会'15#02『クラシフィケーションツリー法を描いてみよう!!』 | TEF-DO

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TEF北海道テスト勉強会「TEF-DO」

みなさんこんにちは。
(おそらくブログでははじめまして)高木です。
投稿が遅れてしまったことをお詫びします。


2015年2回目のTEF道勉強会は、2/25(水)にMAQさん講師で「クラシフィケーションツリー法」について勉強会を行いました。

# 当日はお久しぶりの方、始めましての方2名を加え、9人での開催となりました!

■動機・困りごと
MAQさん自身、社内向けのAll-pair法の勉強会資料作成に向けて題材を考えていたとき、因子と水準の粒度がそろわないことがあり、その悩みを解決するためにクラシフィケーションツリー法(以下CTM)を勉強してみた、とのことでした。

■CTM概要
まずはCTMの概要について講義してもらいました。

・テスト対象の機能を分類木(クラシフィケーションツリー)でモデリングする
・対象の解釈の仕方によって、モデリングの結果が変わる場合がある。
・ルールさえ守れば書き方は自由

その書き方のルールとは、、、
ドメイン:分類木の最上位、機能名やテスト対象名
クラシフィケーション:因子
クラス:クラシフィケーションがとりうる値、同値クラス

is-a 関係
クラシフィケーション⇒クラス

has-a関係
ドメイン⇒クラシフィケーション
クラス⇒クラシフィケーション
クラシフィケーション⇒クラシフィケーション

・兄弟ノード(同じノードから出てくるノード)は、同じレベルのものにしましょう
・クラシフィケーションの兄弟は直交しているのが理想


■ワーク1
技法は習うより慣れろ、ということで早速身近なネタをCTMで表現してみることにしました。
最初のお題は「スープカレー」です。
今や北海道のソウルフードとして有名な「スープカレー」を、参加者みんなでCTMで分解してみました。

UED氏の例
例U


OGS氏の例
例O

Oさんはスープカレー自体に着目し、"具" "スープ" "ライス"のクラシフィケーションに分類、さらにそれぞれをクラシフィケーションおよびクラスに分類しています。それに対してUさんは、スープカレー自体に着目する前に、その"作り方"、"食べ方"にも分類しています。ひとつ抽象度が高いところから始まっているのがよくわかります。(ちなみに高木はOさん派でした。)
概要でも述べたように、どちらが正解ということはありません。

Uさん感想
クラスからクラスを出しそうになったけれど、
焼く⇒しっかり、表面のみ
間に"焼き具合"を挟むことによって整理しやすくなりました。"焼き具合"クラシフィケーションに"焼き方"クラシフィケーション(炭火、ガス)が兄弟で並びます。最初から"しっかり"というクラスを出してしまうと、"焼き方"は出てこなかったでしょう。


また、スープと具は同列のクラシフィケーションとして扱えるのか、という点で議論になりました。
Uさんの「スープと具は直交する。別々に決めるものなので、具によってスープの味が左右されることはない。逆もまた然り。」という意見に対し、MAQさんは「具によって選べるスープが限定される店もある。禁則が出てくるものもある。」と主張していました。
スープと具が直行するかどうかは店によって違うのでここでは結論が出ませんが、要は「同列なのに禁則が出てくるものに関して、CTMではどのように整理するのだろう」という点で議論になりました。

その他の意見として、
・関連性が高いと兄弟にはならない。後から禁則を考えないといけなくなる
・最初は禁則まで考えないで、発散させてもいいのでは?
・たくさん出してから、禁則で整理してもよさそう
とありました。


■ワーク2
2つ目のワークとして、「表計算ソフトのオブジェクトのプロパティのうち、"塗りつぶし" "線の色" "線のスタイル"」についてです。
普段よく使う機能なので楽勝か?と思われたのですが、これが複雑ですぐに発散する・・・。

実は、講師のMAQさんが参加者を躓かせるためにわざと発散するネタをワークの題材として選んできたのでした。さすがSっ子。
こういう複雑な場合は手書きだとすぐに限界が来てしまいますが、マインドマップツールを活用すると書きやすそうでした。
みなさんも是非チャレンジしてみてください!


■All-pairとCTM
さて、MAQさんの当初の困りごとだったAll-pair法の因子の抽出はうまくいったのでしょうか・・・?

組み合わせテストを設計するときの困りごとのうち
・因子がよくわからなくなる
⇒CTMに整理することでわかりやすくなった(解決)
・因子の粒度をそろえたくなる
⇒CTMに整理することで自然と粒度がそろう
⇒粒度がそろっていないくても、重点的に確認したい項目をピックアップできるようになった

社内勉強会のAll-pair法の講義もうまくいったようです。
よかったですね、MAQさん!!

参加した皆さんからも、「すぐに使えそう」 「組み合わせテストだけでなく、単に機能の整理にも使えそう」 「スープカレーが作りなくなった」との感想がありました。

MAQさん、ありがとうございました。
次はFさんの登場です!


■その後は、、、
新しい人を交えて終電間際まで呑んでました・・・。
Uさんがやたらとどうでも良い事を熱弁していて、それがみんなのツボに入ったことだけ覚えていますが、何のことだったかさっぱり覚えていません・・・。どんな話しいましたっけ?>Uさん

高木