この頃では、リスナー側において、そういう線引きは行われてないように感じる。
以前は、洋楽派、邦楽派、はわりと明確に分かれていたと思う。
時代をたどれは、根深いものがあるのだが、高校時代はヘビメタでも洋楽派と邦楽派は、きっちりと線引きされていたように記憶している。
洋楽メタルをコピーするバンドは、邦楽メタルはやらない。逆もしかり。
洋楽派だったので、邦楽メタルのコピーは、ピンチヒッターでギターを弾いたくらい。友人バンドのサイドギターのピンチヒッターとして、スナイパーのFireと言う曲のサイドを担当した。
食わず嫌い、だったと思うが、曲については、カッコイイ曲も確かにあり、話題になったレコード(当時は、レコード)は借りて聴いていたが、基本的にジャパメタは避けていた気がする。
当時は、技巧的なNWOBHMから、抜けた感じのLAメタルへの流れがあり、メタル全盛の時代。日本でもヘビメタバンドが大量生産されていた。
このため、??なバンドも多かった。この事も、ジャパメタを避けていた原因の一つかも知れない。
??となったのは、ともかく、良さげなバンドを漁ってデビューさせていた事。
そして、ヘビメタでは、なによりも各パートのテクが高く、楽曲がカッコよければなんとかなる、と思われていた節がある事も大きく影響している。
当時、量産されたジャパメタの多く、歌詞が、激しく、なんというか、凄い。
憚られる良からぬ描写、とかそういうのではなく、あまりにも、内容が薄い歌詞が多い。
例えば、5分の曲があるとして、歌詞を取りまとめると、1行分にしかならない内容とか、ひどいのになると、結局何が言いたかったのか分からん、ような歌詞もあった。
それでも、曲はカッコいい、ギターはうまい、ボーカルもうまい、中身がないだけ。
お暇があれば、ぜひ、80年代に量産されていたジャパメタを探して聴いていただきたい。
イントロから最初のリフまで、超カッコいい・・・歌が入る。トーンも高くカッコいい声・・・なんだが、なんだ?この歌詞は??ってのが結構ある。
ちなみに、今に名を残す、有名バンドは、歌詞もちゃんとしているのが多いので、念のため。
さて、この、日本語歌詞の部分。
80年代にあった、洋楽派、邦楽派。源流は70年代に音楽界全体にあった、日本語のくびき、的なテーマの残像のようなものだったと思う。
実際、メタルに限らず、洋楽でも、デビューして消えていったバンドの歌詞の内容など、日本の薄い歌詞のバンドと似たり寄ったり、要は、英語ならカッコいいから、、、、の洋楽派という事。
今となってみれば、何をそんなに、という感じにもなるが、70年代、日本語でロックを歌うことの是非は、非常に大きな意味を持っていた。
70年代の日本のバンドの多くは、歌詞は英語だった。
これは、海外マーケットを狙う、とか、米軍基地需要(MURASAKIとかコンディショングリーンはその需要対応バンド)、ではなく、日本語、がロックに合わない、という大前提があったからだ。
フラワートラベリンバンド
The Creation
いずれも、歴史に名を残す名バンドだが、歌詞は、英語。
銀河鉄道999、ガンダーラ、等で有名な、ゴダイゴ、も、日本語ロックはやらない、を是としていた。なかなか売れず、解散手前まできて、最後だから、とのつもりで受けた、西遊記のテーマ曲、ガンダーラが大ヒット、起死回生になった。
それでも、基本的には、日本語ロックはない、とのスタンスは取り続けている。
当然、逆の流れもある。
外道。
彼らは、日本語でもロックができる、事を証明した。
それに、細野晴臣、大瀧詠一の、はっぴいえんど。
彼らは、フォーク、ニューミュージックからの流れを組み、もともと日本語が馴染んでいるジャンルからロックへのアプローチ。
英語対日本語の、音楽界全体を巻き込んだ論争があったのは事実。
一方で、どのバンドも、今聴いても、新鮮な、凄い才能の持ち主たち、だった事がわかる。
まあ、実際、凄いミュージシャンたちなんだが、、、、、
その70年代の論争。
英語だったロックの世界に、日本語を持ち込んだ先達たち。
その延長線上に、今の音楽シーンがある。
80年代の、ジャパメタVS舶来メタルの線引きは、この流れの、残像だったのだと思う。
いかに、歌詞が薄かろうが、日本語で果敢に市場にトライした、ジャパメタさんの先輩たち(というか、同世代なんだけど)に敬意を示したい。

































