9. 【3人の森】 (9話から14話まで私の作り話です)
協力しない子は許されない。
身勝手な行動をとりたくなるのは子どもの常です。
身勝手というのは,自分の興味のある事を優先してしまうからです。
協力を強制するのはよくないのですが,「恐怖」から逃れるために3人が協力するのも,ま,一つの協力でしょう。
ただし,これによって人を思う気持ちが育つかどうかは保証いたしません。
小学5年生くらいでしょうか。
男の子2人と女の子1人が
暗ぁい暗ぁい 森の中を歩いています。
ここは,3人の森
と,
突然
一人の男の子が
「ぼく。恐いから走って先に行くから」
すると女の子が
「そんなの恐いよ。いっしょに行こうよ」
「そうだよ。けんちゃん。それに暗いから走ると,つまづくよ」
もう一人の男の子も言いました。
「それより,この石垣にカニみたいなのがいるから捕ろうよ」
すると女の子が泣きそうになって
「もう,けんちゃんもたっちゃんもわがままなんだから。さっさとこの森を出ましょうよ。くすん」
さすがに
けんちゃんもたっちゃんも,泣かれるとかわいそうになって,
「さきちゃん泣かないで,一緒に行こう」
「ごめんね。もう離れ離れにならないから」
と,しばらく一緒に歩いていました
が・・・
向こうの方に家の明かりが見えたとたん,
けんちゃんが走りだしました。
「あっ。けんちゃんずるい・・・」
と言って,たっちゃんも女の子をほったらかして走りだしました。
さっちゃんという女の子は,えんえん泣きながらやっと家までつきました。
さて,夜中・・・
けんちゃんがうなされています。
そうです。
3人の森の住人がきたのです。
けんちゃんの夢の中に入り,
恐ろしい夢を見せているのです。
とうとう。
けんちゃんは泣きながら目を覚ましました。
すると
目の前に・・・
・・・
たっちゃんは・・・
どんな夢を見ているのでしょうね。
≪おしまい≫
キャンプなどで「きもだめし」をするとき,大抵グループで行きますね。そんな時,勝手な行動をとらせないためのものです。
もし,2人グループなら2人の森,4人なら4人の森と適当に話を作って話してください。
この話も,お子さんによっては夜中にひきつけを起こすかもしれませんので,お話する時は十分に注意してください。
次回は
10.【お砂婆さん】です。
並ぶのが苦手な子がいますよね。
せっかちなのでしょうか。
順番を守らない子がときどきいますね。
そんな子は許されないという話です。