4.やさしい風
と思ったそのときです。
さぁー、と、強く、そして、やさしい風がふきました。
としお君はその風にやさしく持ち上げられて少し横の方に運ばれ、しりもちをつくようなかっこうでねかされました。
ドッサーン。
バーン。
ものすごい音とともに雪が地面にぶつかりました。
「わぁー。足がはさまったぁ」
幸いなことに、としお君は、足の先が雪にうまっただけですみました。
「おにいちゃん。だいじょうぶ」
妹のちえちゃんがしんぱいしてかけつけました。
とびちった雪だらけの服をはらいながら、
「ああびっくりした。木の上にこんなにたくさん雪がつもっているんだね」
「ものすごい音がしたから、とてもびっくりしたわ」
「・・・ありがとう・・・・ちえ」
二人は、また、雪で遊びはじめました。
木の上にいてずっと見ていたテドェウはもっとおどろいていました。
雪が思っていたよりたくさん落ちたこと。
想像していたよりも,はるかに重かったこと。
そして、なによりもとしお君が無事だったことにおどろくとともに、ホッと胸をなでおろしていました。