ゆきだるま1
1. ゆきぃーー
北国では,毎年冬になると雪がたくさんふり積もります。
としお君は南の方の都会育ちなので,こんなにたくさん雪が積もったのを見るのは初めてです。
昨日の夜おそく,お父さんとお母さんと妹のちえちゃんといっしょに,何回も何回も電車を乗りかえてお母さんのいなかについたのです。
今朝早く,おばあさんに起こしてもらったとしお君とちえちゃんは,窓の外に一面の雪を見ました。
おばあさんの家のうらは畑ですから,つもった雪しか見えないのです。
そこに,しんしんと音をけしながら雪がふっています。
遠くの林や山ももちろん真っ白です。
こんなけしきは始めて見ます。
としおくんはむねがわくわくするのを,もうおさえられません。
外に出たい気持ちでいっぱいになりました。
朝ごはんもほどほどにして,二人は表に飛び出しました。
「うわぁ。ゆきだぁ」
としお君は大きな声で叫びました。
「ゆきぃー」
ちえちゃんも始めて見る真っ白な世界に,思わず今まで出した事のないような大きな声で叫びました。
ゆきだるま2「雪ウサギ」につづく
カットはポックルさんです。
