「物極必反」
とは、物理の世界だけではなく心理面でも作用します。
例えば、
「ドラえもんのキャラは長編になると性格が変わる」と言われますが、実際に有り得ることです。
よく言われるのが、「のび太は日頃だらしがないのに長編では勇敢な少年に変貌する」です。
これを分析してみましょう。
「のび太のように意気地がない性格」「ジャイアンのように勇ましい性格」は、日常の彼らの生活環境での話です。
まず、のび太の日常では常に「自分より強いもの」とばかり対峙し、対してジャイアンは「自分より弱いもの」ばかりと対峙しています。ジャイアンは強いと言っても小学生レベルで、中学生や大人には勝てません。
長編のような世界に入ると、素手で自分より弱いものばかりと対峙していたジャイアンは、武器を使ってでも遠慮なく攻撃してくる、自分より強い敵に対する心の準備ができていません。
対してのび太は、日頃から自分より強いものばかりの世界で生きていますから、精神状況に大きな変化はありません。それどころか、優しさゆえにやられっぱなしの日常と違い、道具で思い切り戦えます。
その上射撃がうまくドラえもんの道具も使い慣れているので、「非日常的状況」では素手限定で自分より弱いものばかりをいじめているジャイアンよりも、強くて当然なのです。
のび太の日常は弱そうに見えて、「やらなければならない状況に追い込まれた時」には、力を発揮する訓練を受け続けているともいえます。
このように、状況が変われば性格も変わります。ずっと意気地なしのまま、ずっと勇敢のままの人はいません。必ず、どこかで逆転します。