世界的に有名な名著。情熱大陸で門脇麦さんが愛読書としてあげていたのが記憶に新しい。
ナチス政権下の、アウシュビッツなどの監獄下における心理分析をし、生きるとは?幸せとは?について最悪な状況から考える本。
奴隷の酷い状態がありありと記載されており、でも淡々と心理状態を述べている。
食わず嫌いは本当に良くないな、と反省した一冊でもあるが、興味を持たないとまず読まないな、もは思った。興味を持つことの重要性も感じることができた。

気付き
○エグいと思い、今まで読むのを避けてきた面があったが、食わず嫌いはよくないことが分かった。収容所にいる人より、我々ははるかによい状態にいること、戦争はよくない、ということはこうしたものを読まないと血肉として感じることはできないと思った。
○関心として、収容所監視者の心理は気になっていた。慣れるというのはなんとなくわかるが、サディストがいたこと、被収容者から悪人の待遇をよくしたこと、役割を逸脱するものはいること、というのはなるほど、と思った。悪人の組織の作り方と言おうか、この反対を考えれば、ということは言いきれないが、他山の石のようだが、参考になる。
○人間とはまともな人間とまともでない人間に分けられる。人間とは、人間とはなにかをつねに決定する存在だ。ガス室に入っても毅然として祈りの言葉を口にする存在でもあるのだ。
→これは本当に、理論を学んだ精神科医が、現場で体感する中で自分の中で理論に昇華したものだといえよう。特に最初の2分法は極端では、、と思うところもあるが、生身の人間と接してきて生まれた理屈であることは分かるし、反論を唱えても、彼自身の信念は変わることはないだろう。と思う。
○著者は体験を心理学として昇華させることを夢見たから、生存することができた。確かに運もあるとは思うが、目的意識、天命というべきか、を持って生きることの大切さを感じる。天命を持った者は生き、天命を持たないものは必ず死んだ、という世界の中で得た確信であろう。
○長いこと夢をみ過ぎて、実際に解放されたときに、しばらくは幸せを感じることができない。少し時間を置くと、抑圧から解放され、感情がほとばしり、話が止まらず、食べ続ける。
→そうなんだ、と純粋に発見であった。肉体的解放→心理的解放には時間がかかることは少し分かるが、話が止まらないということには意外性があった。人は孤独を必要としながらも、社会的動物であり、人と一緒にいること、色々と話すことが大切であることに気付かされた。