様々な映画を見てきた著者が、「父性」「母性」という観点から映画を分析し、見解をまとめた本。
母性、子育てにおける母親の重要性は色々なところで言われているし、なんとなくわかる部分もある。本書では、父親の役割となる父性の重要性について述べたもの。
また、父親がいなくても、尊敬する対象、メンターであっても父親殺しは可能であり、自己成長のためのノウハウについても記載されている。
論に強引なところは散見されるものの、言いたいことはそんなには多くないので分かりやすい。娯楽として映画を楽しむ際の一つの見方を教えてくれる本としても有用。
なお、本書は同作者の著作に比して分量が多く、文字も小さい点で、読む際、少し取っつきにくいのでその点は留意が必要。
気になったところ
○目標や目的が持てなければ、人間は目標や目的、将来に向かって頑張ることができない。目標を持つために必要なのが父性。父親の役割は、子供を家庭から外 界に引きづりだすこと。
○そうなりたい、と思う人に尊敬の念を抱く。それだけで、私たちの中には無意識にモデリングが発動する。真似ることで学ぶようになる。
○自己成長によっても、父親の問題を超克することができる。