山下達郎 の "SPARKLE" の間奏でサックスソロを吹いているのは誰だろう?― ふとそんな疑問が湧いたので検索サイトで調べてみることにしました。まずは ”sparkle 山下達郎 サックスソロ” と打ち込んだところ、こんな画面がヒットしました。

 

 

楽譜じゃないんだけど … と思いながらも 「演奏動画はこちら」 の赤いボタンをクリックすると、リンク先には思いもよらぬ展開が待っていました。

 

 

山下達郎 「クリスマス・イヴ」 レコーディング完全再現ビデオ に勝るとも劣らない素晴らしい演奏です。こちらのビデオも、1982年1月にリリースされたアルバム "FOR YOU" のオープニングを飾る名曲を見事に再現しています。41年前のサウンドが今も変わらず愛され、輝き続けていることに感動すら覚えます。

 

しばし聞き惚れた後、今度は 山下達郎 の SPARKLE でサックスソロを吹いているのは誰  と素直に書き込んでみました。すると、トップに表示されたのは 2行の短いメッセージ。"土岐さんのアルトサックスソロ" で当初の疑問は氷解したものの、末尾には "ご冥福をお祈りいたします" の哀しいひと言が添えてあります。書き込みの日付は2021/6/27 です。

 

 

 

土岐英史(とき・ひでふみ)さんの名前は耳にしたことはあるものの、真正面からその演奏を聞いたことがありません。土岐さん自身、何枚ものリーダーアルバムを出されているようなので、これを機に是非聴いてみたいと思います。いずれにせよ、"SPARKLE" における土岐さんのアルトサックスソロは、Billy Joel の "Just the way you are(素顔のままで)" の間奏で流れる Phil Woods(フィル・ウッズ)のそれと同様、欠かせぬ要素として曲のなかに完全に溶け込んでいます。

 

 

ちなみに、2回目の検索でヒット上位のなかにあった 山下達郎が惚れ込んだ32歳サックス奏者・宮里陽太 の記事を読むと、山下達郎 ― 土岐英史 ― 宮里陽太 という知る人ぞ知る音楽的なつながりが、まるで ”必然" のように私には感じられました。