今日は以前から気になっていた映画『舞妓はレディ 』を観に行きました。この映画が封切られた9月中旬は浜松から東京への引越し準備の真っ最中で、とても映画館に足を運ぶ心の余裕がありませんでした。通常ロードショーの期間はだいたい1ケ月くらいで、人気によって短くなったり長くなったりするようです。昨晩急に思い立ってHPを調べてみたところ、幸い10月いっぱいまでやっていることが分かり、今の住所から一番近い上映館のTOHOシネマ府中まで行ってきました。


この映画は、タイトルから連想されるように、往年のブロードウェー・ミュージカルで、オードリー・ヘップバーン主演の映画にもなった『My Fair Lady(マイ・フェア・レディ)』を下敷きにしています。オリジナルではロンドン下町の花売り娘イライザを言語学者のヒギンズ教授が上品な淑女に仕立て上げるというストーリーでした。


映画の舞台は京都の花街。舞妓の後継者がいないお茶屋に一人の少女・春子が訪ねてくるところから始まります。彼女は鹿児島弁と津軽弁の混じった強い訛りの持ち主で、とても京都弁など話せるわけがないというお茶屋のパトロンに、「私がやってみせましょう」という言語学者の、ヒギンズ教授ならぬ京野教授が登場して物語が動き始めます。


京都弁の特訓、舞妓となるための日本舞踊を始めとする様々な稽古、なかなか上達しない春子を支えるお茶屋の女将や先輩芸妓たちの励ましや叱咤など、少女の成長物語としては定番のストーリー展開ですが、オリジナルと同様、ミュージカル仕立てとなっているのが見どころです。とりわけエンディングで、晴れて「舞妓・小春」となった主人公春子が、舞妓姿で溌剌と踊りながら歌う、その弾ける笑顔がとても素敵でした。


”舞妓はレディ♪~舞妓はレディ♪~”という主題歌のリフレインが今も頭のなかで鳴っています。