【石巻】第61回出張授業~自分と向き合う力~ | NPO法人TEDIC 公式ブログ「活動報告」

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NPO法人TEDIC(テディック)東日本大震災での被災や、貧困・虐待・ネグレクト・友人関係のつまずきなど様々な事情の中で生きている子ども・若者を、「学習支援」や「フリースクール」、「子ども食堂」などを通じて地域の力で支えるNPOです。

みなさん、こんにちは!
TEDIC第6フェーズでコーディネーターをやらせていただいている江川です。

クリスマス直前の石巻は、早朝に雪がちらつき、東京では感じられない寒さでした。

出張授業の派遣報告をさせていただきます。
今回の派遣は、関東から佐々木(かぁさん)、江川、現地チューターとして星(ゆりえってぃ)、生藤(なまちゃん)の4名と河南地区で非常勤の大谷がチューターとして参加しました。

中央公民館では、5人の小学生が勉強をしに来てくれました。
学校も冬休みに入り、それぞれの宿題を持ち寄りながら一生懸命取り組んでいました。
また、休憩時間にはルーズリーフで作った簡易版ハノイの塔(知育玩具の一種)に真剣に取り組んでいました。

$TEDICのブログ-12月22日

河南は今回、遊楽館での授業です。
ここには6人の中学生が来てくれました。
6人の内、5人が中学3年生で受験に向けての勉強に取り組んでいきました。



次の支援場所である南境では2人の高校生と6人の中学生が来てくれました。
宮城県の高校入試での前期試験が2月の初めにあるとのことで、自分の苦手なところを改善していくためにがんばっていました。
休憩の時には、クリスマス直前ということもあり、クリスマスやクリスマスプレゼントの思い出などを話して楽しそうに笑っていました。
$TEDICのブログ


最後に一番谷地です。
ここでは、4人の中学生が来てくれました。
それぞれが持ってきた自分の課題に対して、チューターと一緒に取り組んでいきまいた。

現在、TEDICには多くの高校受験生(中学3年生)が参加してくれています。この3か月、中には半年、1年間、それ以上と関わらせてもらっていた生徒たちが、受験を前に「今の自分には何が必要なのか」ということを考えるようになっているのだと感じています。

受験は、ただ高校に進学するためのものではなく、その過程で「自分と向き合う力」を伸ばしていくことができる機会なのだと子どもたちが感じさせてくれました。

今日はクリスマスイブです。震災後、石巻にも2回目のクリスマスがやってきます。
被災地でもより多くの人がこの日を笑顔で迎えられればと願っております。


第6フェーズは今回の派遣をもって終了となります。
これまで、温かいご支援、ご声援をいただきました皆様、本当にありがとうございます。

年明けからは第7フェーズが始まり、新しいチューターが参加することになり、チューター同士はもちろん、子どもたちにも新しい出会いを届けることができればと考えております。

今後もTEDICをどうぞよろしくお願いいたします。