第5フェイズを振り返って【植田】 | NPO法人TEDIC 公式ブログ「活動報告」

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NPO法人TEDIC(テディック)東日本大震災での被災や、貧困・虐待・ネグレクト・友人関係のつまずきなど様々な事情の中で生きている子ども・若者を、「学習支援」や「フリースクール」、「子ども食堂」などを通じて地域の力で支えるNPOです。

今日で、9月も最後となり、第5フェイズも終わりを迎えます。
私はこの第5フェイズで初めてチューターとしてTEDICに参加させて頂きました。

私がTEDICを知り、参加するきっかけとなったのは、自分の大学の「教育について話をしあう」という内容のイベントです。
正直、当時の私は迷っていました。
『模擬授業もうまくできない。
こんな私が教育実習に行って、教師になっていいのだろうか?』
と考えていました。
この迷いを解消すべく参加したイベントで、TEDICの存在を知り、さらに友人が元チューターであったことを知りました。
そして、その友人にTEDICの話を聞くと、彼女は笑顔で言いました。
「今は教育実習が楽しみ!!」

『こんな風に、迷いのない笑顔で教育実習に向かいたい。』
そう思って、TEDICに参加しようと思いました。
しかし、自分から何か行動に出るという経験がなく、戸惑いもありました。
けれどすぐに、そんな何の行動も起こせない自分からも変わりたいと、決意しました。

これが、私がTEDICに参加した理由です。


実際に参加してみて多くのことを感じ、多くのことに気づかされました。

まず、自分がどれほど勉強を上手く教えられないかに気づかされました。
そもそも私には勉強を教えた経験がありませんでした。

なぜわからないのか、何を考えているのか、それを知るために、生徒の様子から多くのことを読み取る。
そして、それに対して、どういう説明をしたらわかるのか、その説明を組み立てる。

教えるためにこの過程が必要であることや、その大変さを初めて知り、実感しました。
この気づきは、自分の力不足を知るものでしたが、目標が見えたことにより前向きな気持ちになりました。

さらに人との出会いの大切さに気づかされました。

教えるという点で上手く伝えられないこと。
人と話すのが苦手で人に怯えてしまうこと。
どうしてわからないのかを考える参考にできる事例が自分しかないこと。

これらの原因が、チューターや生徒との出会いを通じて、人との出会いの少なさにあると気づきました。
そのため、これからは、いろんな世界に飛び込んで行きたい。
そして、いろんな人に出会いたい。
そう思っています。

さらに、今までの私になかった、自分から動き出せたという事実を手に入れることができました。
この2ヶ月でTEDICという知らない人ばかりの世界で多くのことを経験しました。
この経験は『もう、自分から何も行動できない今までの自分じゃない。』という自信になりました。

TEDICで得たものは、教師になるためにはもちろんのこと、これから生きていくうえでもとても大切な良い経験です。
TEDICで一緒に活動したみんな、そしてTEDICを支えてくれている方々、皆さんありがとうございます。
私はこれから、この経験を生かして前向きに頑張っていきます。