【石巻】第40回 出張授業 | NPO法人TEDIC 公式ブログ「活動報告」

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こんにちは!TEDICの井上です。
今回は、6月23日に行われた第40回出張授業についてお伝えします。

今回は、関東から井上、雨宮、そして、石巻のチューターとして鈴木の三人のチューターで石巻市内の4箇所で出張授業を行いました。




まず最初に訪れたのが中央公民館です。
ここでは、元気な小学生や保育園の子ども達10人が来てくれました。

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ここでは、上級生が下級生に数字の書き方やアルファベットを教えたり一緒に練習したりしていました。

チューターと接するときとは違った子どもたちの頼もしい一面を垣間見ることができ、とてもうれしく感じました。




二箇所目の開成地区では、高校生が1人来てくれました。
テストの真っ最中ということで、二時間集中してテスト対策を行いました。

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三箇所目の南境地区では二人の中学生に数学の授業を行いました。

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二人とも平方根でつまづいているようでした。
数直線を利用してルートを視覚化させることで理解につなげました。




最後は、一番谷地地区で7人の中学生への授業でした。

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授業前までは外で遊んでいましたが、授業開始の時間になるとすぐに用意をして来てくれ、授業への切り替えができていると感じました。

私は中3生へ公民を教えましたが、難しい解説を例をあげながら会話形式で説明していくと、生徒が次第に理解していくのが見てとれました。






今回の出張授業で特に心に残っているのは、生徒の学習に対する意欲の変化です。
わたしは、4月と6月の派遣に参加させていただきました。
4月の出張授業では落ち着きがなく、学習に集中できていなかった生徒が、今回の出張授業では、ワークや教科書をしっかり読み込んだり、分からないところを積極的に質問している姿が見られました。

その姿は、彼らが新たな物事に出会い、自分で考えること、
そして、それがわかることやできることから学ぶ喜びや自分への自信を見出しているかのようでした。


学ぶ喜びを感じている生徒たちを見て、この子の可能性をもっと信じてみたいと思いました。
それと同時に、どんな生徒でもまだ見えていない多くの可能性を秘めているということを心に留めながら生徒と接していきたいと思いました。




今回の派遣報告は以上です。
今回もたくさんの生徒と学びあえたことをとてもうれしく思います。

最後になりますが、今回ドライバーとして移動のお手伝いと宿泊先を提供してくれたみっちゃん、本当にありがとうございました。

第4フェーズの出張授業も残すところあと一回!
最後まで全力で駆け抜けたいと思います。