第３フェイズより参加の小野寺です。
3月24日（土）、第３フェイズ最後である第31回の派遣報告をしたいと思います。
第31回、東京からの派遣は、江川（しゅんしゅん）、豊島（あづ）、小野寺（でらり）でした。
仙台駅から代表の門馬（もんちゃん）と合流し、この4人で石巻に移動しました。
加えて、前回に引き続き、石巻から大学に在学中である鈴木拓さんがかけつけてくれました。ありがとうございます！
それでは、活動の報告です。
石巻駅前より、ぐるぐる応援団さんの車で中央公民館に向かいました。
こちらでは、過去最多で7人（小学生5人、中学生１人、高校生１人）が来てくれました。
（拓さんが教えてくれているところです）
科目や学年は違えど、各々がチューターと和気あいあいと勉強しており、室内はいつもより活気があるような感じでした。
派遣メンバーと拓さんの全員で、国語・数学・英語などを教えました。
午後からは開成地区の集会所で、3人（中学生1人、高校生2人）と勉強をしました。
新学期直前ということもあり、春休みの宿題や新学期の予習など、新しい学年・新しい学校に進むための準備をしていました。
私は、専門である国語の随筆と古典を教えました。
専門といっても、普段はあまり教えることのない科目のため、いかに分かりやすく教えるかで苦戦しました。
特に古文は、初見で「難しそうだな」という印象を受けてしまいがちなので、頭から読みこんでいけるよう、書き込みをしながら進めました。
開成地区では、助っ人でいつもドライバーをしてくれる了ちゃんが来てくれて、数学を教えてくれました。ありがとうございます！
学習支援後は、拓さんと別れ、了ちゃんの車でほっとスペースに向かいました。
夜は、石巻駅前のフリースクール、ほっとスペースの場所をお借りして、中学生4人（中2）と勉強をしました。
こちらでは、石巻の大学に通う、ゆりえさんが見学に来てくれました。
自分たちの活動が、地元の学生に興味をもってもらえるということはとてもうれしいことです。
このつながりを大切にしていけたらいいな、と思います。
生徒たちは、新学期を目前に、それぞれの進路を意識しているようで、一生懸命学習に取り組んでいました。
ここでは英語を学ぶ生徒が多かったので、発音を何度も繰り返したり、教科書を読んだりと音で頭にいれることも多く、元気にやっていました。
これで、第31回の活動が終わりました。
今回の派遣は、子どもの数も多く、そしてチューターをしてくれた拓君、ドライバーの了ちゃん、そして活動に興味を持ち見学に来てくれたゆりえさんなど、石巻の人々とのつながりを実感した回でした。こうした現地でのつながりを大切にしながら活動を続けていくことができたら、と思います。
また、私事ですが、ほっとスペースに向かう途中に沿岸部のほうまで了ちゃんに行ってもらいました。
現状が私の想像していたものと違い、思わず息をのんでしまいました。
同時に、私はこの地で何ができたのだろうという虚無感に襲われました。
派遣をすべて終えた今、私に唯一できたことはごく小さな活動でした。
活動を通して、1人ひとりの生徒と向き合い、学ぶこと。
微力ですが、学習活動を通して生徒が笑顔になること、夢を持てること、そして勉強の合間に他愛もない話をして楽しい時間を過ごせたということ。
その小さな支援が、私1人でなく第3フェイズ皆でつなぎ、継続してきた、そして継続していくということは大きな力になるのではないかと思います。
第31回を終え、残すところは明日のミーティングと明後日の報告会のみです。
TEDICの活動で、第3フェイズのメンバー全員がそれぞれ成長し、様々なことを体感してきました。
それを、まずは明日のミーティングで伝えあい、報告会へと望みたいと思っております。
最後ではありますが、重ねて、いつもTEDICを支援してくださる皆様、ぐるぐる応援団様、チューターとしって参加してくれた拓さん、ドライバーの了ちゃん、ゆりえさん、今回の派遣で出会った全ての人に感謝申し上げます。
皆様のお力添えがなくては、今回の最後の派遣を無事終えることはできなかったと思います。本当にありがとうございます。
TEDICの活動は、今後も第4フェイズへとつながっていきます。
今後ともNPO TEDICをよろしくお願い申し上げます。
（小野寺里香）
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