主治医に会う | ドイツ語圏生活25年

ドイツ語圏生活25年

あっという間に1/4世紀。
楽しいことも、つらいこともいろいろあったなぁ。
忘れる前に記録しておきます。
書こうと思ったきっかけは乳がん闘病。
辛さもうれしさも分かち合えたら、
私の経験が何かの参考になればうれしい。

私はさほど実感がわかずに涙も出なかった。

私よりも夫の方が受けたショックが大きいようであった。

義母も義祖母も乳がんにかかっており、

今度は私で申し訳ない気持になった。

 

幸い夫の学生時代の友人がウィーンの大学病院で

外科として勤務しており、乳腺外科医を紹介してくれた。

その乳腺外科医が大学病院の乳がんセンターのホープ、

Dr. Bを紹介してくれた。

Dr. Bに連絡をすると、翌日が病院での夜勤なので

その勤務前に一度会いましょうと言ってくれた。

 

 

夕方7時ごろ病院のガン病棟に行くと、病室から

白いシーツで覆われたベッドが運び出されるところだった。

入院していた方が亡くなったところにいきなり遭遇してしまう

というハプニング。

 

Dr. Bは私より一つ若く、小柄な優しい感じの先生だった。

検査結果を見て

「あなたのガンのタイプは非常にアグレッシブです。

でもこのタイプのガンには非常に良い抗ガン治療と

分子標的治療薬があります。

99%の確率で治ります。治療はとてもつらいものですが

一緒に頑張りましょう」と言われた。

 

ガン病棟を後にする時、初めて自分がガンになった実感が

わき起りそこで初めて泣いた。