複数の職業を経験すること | 幸せになりたい - How to overcome your unfortunate present, you can change it now!

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両親とも田舎の高卒。コネなし、奨学金で大学、大学院を国立を経て、某財閥系商社で24年勤務(含 イタリアとブラジル駐在計9年)、転職して米国勤務1年。この程度なら誰でもなれるって事を証明するブログ。虐めも、変な先生への対処も、子に対する接し方もみんなヒントがある。

1年前に、前職を辞めることを公表した瞬間から、同僚、先輩、後輩たちから昼夜問わず食事の申し込みが来た。その中で、とある記憶に残るもの。
ある日のお昼は、室の後輩にあたる40がらみの中途採用の男性に、是非にと頼まれて一緒に行った。
その頃、部署の人間と食事をしたことは昼夜を問わず、前年から1年近くなかった状況だったので、極めて異例なことだ。
 
彼は、一流国立大の経済卒、公認会計士の資格を持ち、米コーネル大学で人事管理で修士号を取り、大手監査法人、自動車、外資Private Equityなどを経てManagementをやりたくて商社に来たのだが、僕と同様、詰まらない稟議審査などをやらされて辟易していたところに、僕の突然の転職を聞いてビックリしてお昼に誘ってきた、という背景だ。実は彼も異動が決まっているのだが、今度はいわゆる会計経理だ。表面上はニコニコしていたので不感症なのかな、と思っていたのだが、実は大変に不満を持っていた。そりゃあそうだろうな。
 
不満に対しては取り敢えず、公認会計士の資格を持っているので、会社としては便利屋扱いだよね、ということで慰めておいたが、優秀な人も多くいるが、全く人事がなっていない(コーネル修士ww)、と怒っているので、この組織は人を駒みたいにしか考えないし、適材適所でなくても、抑々、個人が一定以上優秀なので適当に何とかするところに依存しているだけ、と言ったら大きく頷いていた。
 
彼は、僕よりは1グレード下なのと、この7月から人事制度の改悪wwで、給与が下がるので(この改悪を行った当人は出世して執行役員になって居る)、年収18百万円を切るぐらいになるのも、Motivationが下がる一因だ。彼曰く、「この会社生え抜きの転職を経験していない人は、こんなに最高で、こんなに待遇が良くて、こんなに優秀な人ばかりで、というのが殆どだが、そんなに皆が優秀だとは思えないし、もっと待遇が良いところはいくらでもある。前職だってもっと良かった。」であったので、その通り、外を知らないから、本当に優秀な人を見ていないだけの話だよ、と言った。
 
一流と言われる日本の大学卒で、特別な技能もなく、大手商社(昔だったら、大手銀行も)に勤務してずっといると、ぬるま湯体質、仲間体質(彼らは自らを体育会系と呼ぶが、体育会系のレギュラーで本チャンに強かった奴は実業団でやって居たりするので、商社なぞでお茶を濁していない)に染まっているので、上の顔色だけ見て、人事が全てと思っている。ある意味、的確な真実だが、決定的に分かっていないのは、人事で優遇されるのは、ほんの少数だけで、いつ自分がその他大勢に入るか分からない、ということだ。
 
よって、自分が今持っている感覚は、自分の周りでしか通用しない、という感覚が極めて希薄だ。そりゃそうだ、何処に行っても通りが良く、家族も恥ずかしい思いをしないから、自然とそういうところにだけ留まる。だから、海外赴任しても、会社の同僚家族とばっかり付き合っていて、現地の人や、他の会社の人とそれ程仲良くなることがない。
 
一方、我が家は、ブラジルでも最も仲良かったのは、他の会社から来ている家族だし、転職の話も彼らに最初にした。吃驚していたが、前から(その枠に)収まらないな、と思っていたから、考えてみれば自然な流れだね、と言われて、良く知っている人から見れば、そうなのだろうな、と改めて思った。その家族は、娘が二人いるのだが、日本風に言うと、長女が息子より1学年上で、次女が1年下。長女は、半年遅らせて、4月入学で我が息子と同じ大学の同じ学部にいるので、9月から同級生となり、次女も同じところを狙っているので、来年の6月卒業後、息子と同じ制度を利用してGap timeなしに、9月入学を希望し、その話を息子がブラジル滞在の間にノウハウ伝授して居た様だ。
 
学ぶべきことは、違う体験をしてきた人からの方が多い。