腸内細菌のお話①からの続きです。
前回は、腸内に主に善玉、悪玉、日和見菌の3種あるとお伝えしました。
菌の種類は細かく分けると、100種類以上もあるようで、気の遠くなる種類ですね。
そこで代表的なものを。
1. 善玉菌(有用菌):ビフィズス菌、乳酸菌、酪酸産生菌など
2. 悪玉菌(有害菌):ウェルシュ菌、ブドウ球菌、大腸菌(有毒株)、クロストリジウム菌など
3. 日和見菌:バクテロイデス、大腸菌(無毒株)、連鎖球菌、ユーバクテリウムなど
善玉菌を増やすと、肥満を防ぐこともできるようですね。
ただ、悪玉菌も少しは必要だそうです。
実際、悪玉菌に入っているクロストリジウム属の菌の一部(17種)は、炎症抑制効果があり、アレルギーの抑制にも一役買っているという話もあるので、本当に悪玉か善玉かわからない菌もいるということですね。
2(善):1(悪):日和見(7)
という比率が理想だそうで。
ほんと、人間界とかぶるなあ。
日和見(よくわかっていないどっちでもない菌達)70%もいるんだあ。
ちなみに、前回『自閉症の小児は得意な腸内細菌叢を持つ』という記事をご紹介しましたが、
ASDの子供が有意に少ないと書かれていた『フィーカリバクテリウム属(Faecalibacterium)』は、
善玉菌のグループに入る酪酸菌だそうです。
酪酸菌は、主にぬか漬け、ナチュラルチーズ、納豆などに多く含まれます。
また、水溶性食物繊維(わかめ、めかぶ、そば、ライ麦パン、ごぼう、アボカド、人参など)が酪酸菌のエサになりやすいそうで。
これらを積極的に取り入れることで、ASDの症状の改善に繋がるならとっても嬉しいことです。
腸内に、乳酸菌、ビフィズス菌、酪酸菌をバランスよく取り入れることで腸内環境が良くなり、いろんな効果が期待できそうです。
乳酸菌やビフィズス菌という言葉はよく聞きますが、酪酸菌はあまり馴染みがありませんでした。
乳酸菌は小腸、ビフィズス菌と酪酸菌は主に大腸に生息しているようですね。
ここで、注目したいのがまたまた酪酸菌なのですが、
酪酸菌は本当の意味で生きて腸に届くことができる細菌で、善玉菌を育て、耐熱性にも優れている菌らしいので とても魅力的。
もう一つ注目しているのが、乳酸菌の一種、『ロイテリ菌』。
この菌は、元々、口臭や虫歯などの予防効果があるとして知られつつある菌です。
が、意外にも子供の夜泣きを抑えたり、自閉症スペクトラムのマウスモデルの社会性を回復させるという論文もアメリカで発表されているのです。
NatureやCellといったトップジャーナルににも掲載されたことがあり、治験も100以上行われているようです。
ロイテリ菌は、オキシトシンの分泌促進を介して効果を発揮する、といったことが書いてありました。
まだ、研究段階だとは思いますが、とても興味を持っています。
ちなみに、腸活の一貫で、オーソモレキュラーのサプリと共に、7月から子供に時々ロイテリ菌のヨーグルトを息子に与えています。
また、酪酸菌として『強ミヤリサン錠』を時々。
強ミヤリサン錠は、抗生物質と共に処方される『ミヤBM』という整腸剤と同じものだそうです。
また、ビフィズス菌が入っているヨーグルトなども時々。
まだまだ、強迫性症状がなくなった、とまではいかないためおすすめするまでには至りませんが、症状が軽くなっているのはこの菌たちのおかげもあるのかなと。
今回書いた記事は、すべてネットで検索し、信頼できると思われる記事のみを引用させていただきましたが、人によって合う菌、合わない菌があるようですのであくまでご参考までに。
(腸内細菌のお話③に続きます)