先週の金曜日に児童精神科にいった時のお話をします。
2月に発達障害専門外来を訪れ、息子がPANDASの可能性がある、と言われたお話をしました。↓
PANDAS(溶連菌感染症関連小児自己免疫性神経精神疾患)とは、溶連菌感染後に強迫障害や夜尿/失禁、チック、情緒不安定などの精神症状が現れる症状です。
ちなみにPANDSは溶連菌以外の感染症を指すようです。
ご興味ある方は、ハートクリニックさんのWebサイトが比較的わかりやすく書かれていましたので掲載させていただきます。↓
息子の溶連菌の血液検査は、陰性でした。
ただ、そうすると全く白というと、先生がおっしゃるにはそうでもないと。
息子の症状からして、典型的な強迫性障害の症例ではなく、かなり珍しい症状とおっしゃっていました。
決め手は、2歳くらいというかなり低年齢からの繰り返し行動とおねしょのようです。
症状から判断して、まず何かのウィルスが影響したのは間違い無いといっていいと思います、とのことでした。
ただ、ウィルスは五万とあるので、溶連菌ではないとすると、それ以外はピンポイントにどのウィルスを確定するかは難しいため、
ある程度あたりをつけてそれに適応する抗生物質を投与してみるというやり方もある、と。
もしPANDAS/PANDSが原因の場合は、菌に感染してから数年たっても、抗生物質を一定期間飲み続けることで、
大きく改善することが期待できるというお話でした。
もし、ウィルスが特定できたら、画期的。
もし、特定できなくても抗生物質にある程度、あたりがつけられたらすごい。
ちなみに、溶連菌に有効な抗生物質はペニシリン系です。
ペニシリン系の抗生物質は、ブドウ球菌、レンサ球菌、肺炎球菌、大腸菌、インフルエンザ菌、ピロリ菌など、多岐にわたる細菌の増殖を阻害する、と記載されています。
一方、PANDASについて記述されていた記事の一つに、マイコプラズマ肺炎などの溶連菌以外の菌からも同じような症例が発生した人もいるということが書いてあったのですが、もしマイコプラズマ肺炎などの菌であれば、マクロライド系の抗生物質が必要になります。
マクロライド系は、主にマイコプラズマ、クラミジア、カンピロバクターなどの菌に効果があるようです。また、WIKIペディアではレンサ球菌や、ピロリ菌、肺炎球菌にも効果があると書かれていました。
今までひいた風邪やウィルス性の病気などからして、息子は溶連菌ではなく、どちらかといえば呼吸器系の病気になることが多かったので、マクロライド系の方が適しているのではないかな、という予感があります。
今のところ、全て仮説なので処方がかなり難しいみたいです。
ただ、仮にPANDAS/PANDSが原因ではなかった、という結果がわかったとしても、まずあたりをつけて抗生剤を飲んでみる価値はあると思う、というのが先生の見解です。
私もそうだな、と。
あとは、可能性として腫瘍があるなどは考えにくいけれども、原因を一つずつ潰していく、という意味ではMRIやCTをとって脳の状態を調べることもできるがやってみますか?というお話があり、今度CTを受けることにしました。
とにかく原因をできることなら探してあげたい。
できることを今やってあげたい。
そんな気持ちです。
また、これについては進捗があればブログに記載しますね。