
おすすめ度: ☆☆☆ (Good)
バスター・キートン&クライド・ブラックマン監督、バスター・キートン主演の「キートンの大列車追跡(The General)」をDVDで観ました。10年振りに更新されたAFI(米国映画協会)のトップ100の18位にランクされた作品で、私は未見だったので、今回早速DVDで観た訳です。バスター・キートンと言うと、チャールズ・チャップリンと並び、サイレント時代のコメディ映画の王様といった位置づけですし、AFIで18位にランクされ、それ以外でもBFI(英国映画協会)ではベスト映画の15位にランクされていて、かなり期待を高くして観てしまいました。結果はと言うと、失望した訳ではありませんが、あまり期待を高く持たずに観た方がいいかな、という気が少し。十分楽しめましたが、笑いが止まらないコメディ映画ではなく、どちらかと言うとアクション映画(冒険活劇)という認識で観た方がいいかもしれない映画でした。上質のアクション映画にコメディとロマンスがうまくブレンドされた映画といった感じでした。
南北戦争時代に北軍スパイ一行が「将軍」号を乗っ取り、偶然にもその列車にバスター・キートンの恋人(マリオン・マック)が乗り込んでいて一緒にさらわれてしまいます。キートンは勇敢にも単独で敵地に乗り込んで、彼女を助けようとするお話しです。
この「将軍」号という機関車は実在した機関車で、南北戦争時代に北軍に乗っ取られたのも実話のようで、それをベースにこの映画が制作されたようです。彼は実在する「将軍」号を映画に使用したかったようですが、それは残念ながら実現しませんでした。
映画を観ていると、実際の機関車を使っての撮り直しが出来ないようなスタントがいろいろ出てきて、キートンも自分自身でスタントは行っているようで、ハラハラするシーンもいくつか出てきます。そしてラスト近く、列車が橋から落ちるシーンはなかなか迫力があります。80年も前の作品ですが、列車に関係したアクションシーンのアイデアが既にいろいろ詰まっていて、列車を使った活劇の原点がここにあると言った感じでしょうか。
この映画、キートンの父親であるJoe Keatonや、当時の有名な俳優やプロデューサ(Glen Cavender、Frederick Vroom、Elgin Lessley、Louis Lewynなど)が特別出演しているそうで、この時代の映画をよくご存知の方には、これもなかなか楽しいかもしれません。と言っても、私もまったく知りませんし、ちょっとこれを楽しめる人は世界中でも、もう数える程しかいないかもしれません…(笑)。
あとこの作品、上映時間が75分、80分、107分など、いろいろなバージョンがるようで、私が今回観たのは107分のバージョンでした。107分が完全版のようなので、観るならば完全版がいいとは思いますが、逆に時間の短いバージョンの方が全体のテンポがよくなって、また印象も違ってくるかもしれません。
最後にこの映画はパブリックドメインになってますので、字幕は英語のみですが、以下のサイトから無料で観る事が出来ます。ダウンロードも出来るようです。
http://www.archive.org/details/TheGeneral
http://www.archive.org/details/TheGeneral
でもこの作品はなぜか最初の5分から10分程度がカットされてしまっています。カットされるまでのお話しは以下の通り。
南北戦争中、キートンは軍隊に入隊しようとするのですが、軍隊は彼を機関車の技術士のままにしておいた方が得策と思い、彼の入隊志願を却下します。キートンの恋人は彼が臆病になり入隊しなかったと勘違いして、入隊するまでは二度と会わないと彼に伝えますが…。
南北戦争中、キートンは軍隊に入隊しようとするのですが、軍隊は彼を機関車の技術士のままにしておいた方が得策と思い、彼の入隊志願を却下します。キートンの恋人は彼が臆病になり入隊しなかったと勘違いして、入隊するまでは二度と会わないと彼に伝えますが…。
このサイト、今回私も初めて知ったのですが、チャールズ・チャップリンの「キッド(The Kid)」も、ここからダウンロードできるようです。