マロニエ王国の七人の騎士(6)【ネタバレ注意】感想4巻 | Mictlan

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ミクトランは、アステカ神話において九層目にある最下層の冥府であり、北の果てにある。

「マロニエ王国の七人の騎士」

岩本ナオ 月刊フラワーズ連載中

 

自分用メモで公式見解ではない考察を含みます。

以下、感想というか気づいたことメモ。これを読んでもあらすじはわかりません。

最新巻までのネタバレ全開なので、ネタバレを好まない方は以下読まないようにお願いします。

 

【4巻】

・11ページ「ところでサトゥルノ まだあの時の傷がふさがらないのかい」「そうか……その傷を治すにはきっと君の……」

 →あの時の傷、は、42ページで言及。後段はジェリド構文だが、5巻65ページのサトゥルノのセリフで推測可。

 

・14ページ「それは昔つきあってた性格の悪い女が流したデマだからっ」

 →姫の侍女疑惑は、別記。

 

・36ページ「この国は「サトゥルノ」と「別の何か」両方を探している?」

 →別の何か、とは74ページ参照

 

・72ページ「国王 サトゥルノはこの国で見つけたんだろ 長い間探していた 嵐の神フラカンを」

 →以降の話を読む限り、サトゥルノ=嵐の神「フラカン」そのもの。

  フラカン=サトゥルノはペレグリナスと同様、人の世に落ちて人間になり、彼が「生き物の国」においてケアしているのは彼の後継となるべき卵、つまりペレグリナスに対するヒンヤリの位置づけ。サトゥルノは「フラカンを捜し」「フラカンの研究をしていた」と周囲からは思われているが、実際はフラカンは自分だし(自分「だった」し)、後継者となるべき卵の様子を日参して観察していたのではと推測される。

 

・111ページ「ここが この国で一番あちらに行きやすいから君はここに落ちてもらうよ」

 →あちら、は神々の世(もともとペレグリナスが居た所)。

  「早く……」と言いかけて暑がりやの姿を想起し一瞬動きが止まったのは、自分が早く人間になりたい一番の理由がいまや「暑がりやと普通の友達になりたい」ことになってしまっていると気づいて、恥ずかしくなってしまったのだろうか?

 なお、獣使いを呼び寄せるためにヒンヤリが「生き物の国」の国民を動物にしたこと自体、「食べ物が豊富な国」の仕組んだことだということが、後に明らかになる。

 

・136ページ 復活する「8のジャガー王」。屍に左手があるね……?

 

・163ページ「8のジャガーの気配か……懐かしいな……あっという間に大王になったあの若僧か……」 サトゥルノ=嵐の神「フラカン」確定ということでよろしいでしょうか。

 

・177ページ「余の最も高き功績とは……在位の間民や臣下たちの反旗が上がらなかったことなり」

 →「これ以上誰も亡くならず 戦が終わること」をただ望んだ、とある人の遺志を

受け継いで彼が実現させた平和な世が、いっときとは言え確かにあったのだ。泣ける。