海外ファンダムで目にしたものも含めて、自分用メモ。
・75,000ポンドのケーキ。運び入れるのに扉を壊した。
元ネタは2011年の英国ウィリアム王子とキャサリン妃の結婚式。実際にケーキを運び入れるために扉を取り外している。
・ミッチ・マコーネル
ザハラにバナナを食べているところを目撃された人。実在のアメリカ上院共和党議員。
なお中南米の独裁国家を侮蔑する表現として「バナナ共和国」という言葉があり、トランプ支持者が米議会に突入した際、ブッシュ元大統領がまるでこれではバナナ共和国のようだと批判した。共和党の重鎮自らがバナナ食べててさ……というジョーク。
・ヘンリーが乗っていた車
ジャガーのタイプE。ジェームズ・ボンドの映画で使われたいわゆる「ボンドカー」だとのファンダムの書き込みがあるが、調べた限りでは劇中でボンド自身は乗っていないようだ。
ヘンリーの亡くなった父は俳優。さらに原作では、J・ボンドを演じた経験があるということになっている。映画撮影時に乗ったかどうかはともかく、主演の記念に父がプライベートで所有したクラシックカーを、父の早すぎる死の後、大切に整備して乗っているヘンリーの気持ちを思うと大変切ないのだが、この時点では間違いなくアレックスは「いけすかない車に乗りやがってこの英国ぼんぼん野郎」くらいにしか思っていない。
・ジェームズ・ボンドネタその2
大晦日パーティーでヘンリーが飲んでいるのはマティーニ(ボンドが愛飲するカクテル)。
・大晦日パーティー
みんながしゃがみこむ中、アレックスとヘンリーだけが立ち尽くして見つめ合うシーン、神様が二人の運命を示した素敵シーンなんだと解釈していたのだが、どうもこの曲、リル・ジョンの「Get Low」はこの部分でおしりを床につけて踊るのがクラブシーンでのあるあるのようだ。つまり、ヘンリー=お約束を知らずに立ち尽くす。アレックス=もちろんお約束は知っているがヘンリーにつられて立ち尽くす。
・パリのカフェシーン
一番最初に撮影されたシーンとのこと。だからなのか二人とも若干髪が短い。
・パリのホテルのベッドシーン後
サイドテーブルに避妊具のパッケージが散らばっている。
・テキサスで選挙活動中のアレックス
ホテルのベッドに寝転んで観ているのは、公務(テープカット)中のヘンリーが放映されているTV。
・ホテルに現れたヘンリーとの一夜
サイドテーブルに以下略。
・「ありえないレベルの不眠症」のヘンリー
アレックスと一緒に居るときはどのシーンでもぐっすり眠っているんですよね。可愛すぎない?
・アレックスの別荘
ハンモックでアレックスが手にしていた本は「赤と白とロイヤルブルー」の原作者ケイシー・マクイストンの次作「ONE LAST STOP(邦題:明日のあなたも愛してる)」。ヘンリーは、2019年に英国の権威ある文学賞、ブッカー賞を受賞したベルナルディン・エヴァリストの「Girl, Woman, Other(未邦訳)」。
二人ともクイアやマイノリティをテーマにした本を読んでいるが、アレックスのカジュアルなチョイスとヘンリーのガチなチョイスの対比が面白い。
※追記 邦訳出た
「少女、女、ほか」
・カラオケ
大晦日パーティーではあんなにダンスが下手だったのに、やけにマイクさばきは手慣れているヘンリー王子。中の人が漏れ出ていないか。「I wanna make a supersonic man out of you♪」でアレックスを指さして、それをアレックスがキャッチしているのがかわいい。
・世間バレの朝、廷内の騒がしい様子で目が覚めるヘンリー
ベッドから起き上がってデヴィッド(犬)に手を置く一瞬、首元にチェーンが見え、アレックスのカギを身につけていることがわかる。
・世間バレ後、アメリカからロンドンにやってくるアレックス
「超音速で飛んでいくよ(I'll break the sound barrier for you)」が上述の歌詞(君を超音速の男にしてやりたい)への返歌となっている。
・超音速の男の台詞
到着したアレックスが階段でヘンリーを抱きしめるシーン、「I'm here」とささやいているよ派と「It's okey」とささやいているよ派で世界は二分されているようである。正解わからぬ。
・選挙敗北時の演説を考えている大統領
パソコンに向かっている女性が原作者のケイシー・マクイストン。
・ラストシーン
アレックスの家の前で、普通に彼が胸元からカギを出していて、あれ指輪とカギを交換していたのではなかったんかい、と思ったが、よく見ると、ヘンリーの小指には印章指輪が光っているのが判る。「僕の一部を持っていてほしい。君と一緒になるときまで(I want you to have some part of me ..until you can have all of me again)」と言ってアレックスに渡した印章指輪。ヘンリーのすべてall of himがアレックスのものになった今、指輪とカギはお互いの元に戻ったのだ。泣ける。
・番外
原作者のマクイストン氏は、ヘンリー王子のビジュアルイメージは「若い頃のジュード・ロウ」であったと述べている。ジュード・ロウといえば今もイケオジだが昔は本当に英国一の美青年と謳われていた。特に映画「オスカー・ワイルド」のころは美しすぎた。こんなかんじ。
あれ、左の人、どこかで見たことが。
……ヘンリー王子のおじいさま(国王)役のスティーブン・フライです。
この配役、絶対狙ってる。
(なおジュード・ロウがちびに見えるがスティーブン・フライが195cmある)