一般サラリーマンが定年後に向かえる生活は、現役の頃には思ってもみなかった、楽な生活ではなかった。いまでもそうだが、年金生活者にはつらい。当時、想定していた年金額とはほど遠い。あの頃は年金で海外に行って楽に暮らせるとマスコミもあおっていたが。とても海外どころの話ではない。
アリのように一所懸命働いても、子育て、住宅ローンなどでとても蓄財できる余裕はなかった。退職金すべて借金の返済でなくなってしまった。
追い打ちをかけるように、毎年、年金は減らされ、挙句の果ては介護保険料や健康保険料が差っ引かれ手元にはわすがな年金額したか残らず、これでどうやって暮らしてゆけばいいのかと。
今回の6月からの支給では少し増額してもらえたが、配偶者の分はわずかしか増額していない。物価上昇分を少し補填してくれたようなもので。
今の若い人には本当に気の毒だと思う。我々の世代はまだよかったのかもしれない。
今の人達が定年を迎える頃は、本当に年金は支給されるのだろうかと心配になってくる。
いわゆる団塊ジュニアの世代である。バブルの頃に年金の積立金で保養所などの箱ものをやたら、国中に作って散財してしまったツケをいま背をらせられていると思う。
話を本題に戻すと、アリのように生きるべきか、それともキリギリスのようにその日暮らしで生きるべきか、人それぞれですが、現役時代から蓄財に励んでいた同僚がいた。貸家やワンルームマンションを借金をしながら所有していたがそれが正解だつたのかどうか。
当時、しょっちゅう、営業マンが会社の電話にかけてきた。賃貸用に購入しませんかと。都度、断っていたが。もし、あのとき、契約していたらと思うとゾッとします。
その後バブルがはじけ、銀行マンに勧められて購入した多くのひとが悲惨な目にあいました。
細細でもいいから、年金でその日を暮らせていければ幸せなのかもしれないと思っています。