若い人も他人ごとではありません。必ずやってくることです。私たち夫婦はもう年金生活のベテランになりました。

15,6年ほど前に定年を迎え、4,5年は仕事を探して働いていました。前の会社に残ることもできましたが、プライドが許しませんでした。それは、みんなの前で、定年退職の挨拶をし、花束をもらってハイヤーで送られた手前、翌日からまた、職場に復帰するなんてプライドがゆるしませんでした。そのことで、その日以降、一度も職場の人には会っていません。お祝いの置時計をもらい会社を去ったのだから。それが自分の美学といえば、格好いいかもしれませんが。そして、4,5年が去り、いよいよ、夫婦二人の年金だけの生活がはじまりました。ここで、覚悟を決めました。子供たちはすでに別所帯で家族を持って生活をしています。子供たちだけには迷惑をかけたくないという気持ちです。

これまでの生活は捨てて、年金を月々の金額にしてその額を元に、生活費を振り分けます。そうして、残すものと捨てるものをはっきりさせます。

固定費が何かを整理します。固定資産税、電気・ガス・水道代、自動車関係費、電話・スマホ代、NHK受信料、ケーブルテレビ費、火災保険は、毎月口座から引かれます。固定資産税、自動車税はコンビニで支払います。

その他の経費が結構あります。日用品です。トイレットペーパー、ティシュペーパー、キッチンタオル、各種洗剤、あと、食料品、薬代が結構かかります。

これらの経費は、現役時代とあまり変わりません。変わったのは、散髪代で、\4,000だったのを、\1,000カットにかえました。

外食はやめました。友達との交際もやめました。飲み食いはできません。普段着の衣類は新調しません。せいぜい下着だけは最低限新調します。スーパーでウナギ、ステーキなどの贅沢品は購入をやめました。

家の修理はしていません。外壁塗装も屋根の葺き替えも行いたいのですが出来ません。トイレだけは何とかローンを組んで、新品と交換しました。先日、とうとう、車を手放しました。車は金食い虫です。維持費が結構かかります。毎年暮れになると、高い任意保険の支払いが1月末に来るのでストレスでした。4月には自動車税とか、2年に一回の車検とか。また、タイヤやバッテリーが古くなったので交換が必要とディーラーの人から言われると頭が痛くなります。

ここで、年金生活に入る前にしておきたいことを述べます。それは、まず、住宅ローンは完済しておくことです。自分は、残債を退職金の一部で支払いました。あと、墓を準備したいと思ったのですが、それはその後、10年ローンを組んで、数年前に完済しました。子供たちに迷惑をかけたくないので、借金だけは残さないように日々の生活を切り詰めています。もう、贅沢はできません。そうこうしているうちに、家内が2度、入院しています。一回目は、脳梗塞で2か月、その後に胆嚢炎の摘出手術で2か月と。

こういう時の費用もあります。何とか共済保険で助かりましたが。家内がすべり症で歩行が困難で、両手に杖を持って何とか5分程度は歩けますが。気分転換にたまに、近くの喫茶店で食事をしたり、近所の公園までは行っていましたが、最近は出歩いていません。

とにかく、現役時代と同じ生活をしていたら、破綻します。これだけは確かです。政府にしてほしいことは、せめて、物価上昇に応じた年金支給額のアップです。

切り詰めるものは極力切り詰めて、断捨離をすることです。旅行などはもってのほかです。年金生活者は行けません。

最近、互助会に入りました。わずかな掛け金で最低限の費用で葬儀を行う準備もしています。これも子供たちに迷惑をかけないためです。

この先、むすめや息子たちにも訪れることですから、伝えて行きたいですね。

 

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