蕎麦屋のカウンターにて | 行く河の流れ

行く河の流れ

行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとゞまることなし。

 ある蕎麦屋に入って一人カウンターに座り、生ビールと蕎麦定食を注文した。生ビールとお通しが先にきて飲みながら、ふと正面を見ると書かれてあった言葉。

 種もそば
 若葉もそば
 花もそば
 そして枯れた茎もそば
 可憐に咲くそばの花だけが美しいのではなく
 そばのすべてを美しいと思います

 何か気になって、割り箸が入っていた紙に書いて帰ってきた。深い愛情を時間の流れと共に表現している。まだ消化はできていないが、心に残っている。