ヒコウキグモ | 行く河の流れ

行く河の流れ

行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとゞまることなし。

 遠くの空にひっかきキズができた。
 銀色に小さく丸く光ったモノが空をひっかいた。
 一直線でもなく曲線でもない白い線。
 すっとひかれたその線は気持ちの良い音を奏でている。
 そして短く消えた。