旅の効用 | 行く河の流れ

行く河の流れ

行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとゞまることなし。

 土曜日から日曜日にかけて、伊豆半島の熱川温泉に行ってきた。箱根を帰る時にはすごい雨が降っており、温泉地についても、雨が続くのかと思っていたが、箱根を越えると天気は回復し、程よい雲と青空を見ることができた。
 何よりも気持ちいい海が爽快だった。日頃は慣れている風に生活しているコンクリートのビルの間に、どうしても息が詰まっていたのだと思う。
 のんびりとは、まさにこのこと。1時間も2時間も旅館の部屋から、海と空と雲を眺めていた。
 帰路には、浄蓮の滝によってきた。前日の雨の影響で、水量がものすごかった。情緒的なものを感じるにはもう少し少なくてもよかったが、それはそれで楽しめた。

 見るものが変わると、自分の考え方が変わる。これは旅の効用である。煮詰まった時には「旅に出る」というのは、かなり有効な選択肢だろう。今回の旅で劇的な変化は期待もしていなかったし、煮詰まって旅に出たわけでもないのでなかったが、気持ちのリフレッシュは思った以上にできた。