いつ頃から子どもの頃持っていた純真な気持ちは失われていくのだろう。今朝、クラスの子どもが「歌えバンバン」を朝の会で歌っていた。僕は教室の一番後ろの端に用意されて席でその歌を聴いていた。不覚にも目頭が熱くなってしまった。全く感動なんかする歌詞でも曲でもないのに。
その歌声はみずみずしく生命力にあふれ、明るく元気だった。子どもたちは男の子も女の子も上に伸び上がるようにして大きな声で歌っている。歌っている本人たちが一番気持ちが良さそうだった。「この子たちの将来はどんなだろう」、そう思うと胸がいっぱいになった。とっても幸せな人生を送る子もいるだろう、明るく生きていく子もいるだろう。そういう子ができるだけ多くであってほしい。願わくは全員。しかし必ずこの中から苦しい思いをする子も出てくるだろう、人に裏切られる子もいるだろう、どうやってもうまくいかない子もいるかもしれない。
この小学生のような「こころ」を持っていられないのはわかっている。わかっているのだが僕はやはり人間の「こころ」はどんどん失われていっているように思う。知らず知らずのうちに、気づかぬうちに。
僕も例外ではない。しかし今日の朝、子どもたちの歌声によってその「こころ」を思い出す機会を得た。歌は気持ちを乗せる。中学校・高校と重ねていく内に今日聴いたような、小学生のような歌声は戻ってはこない。「それはそれで大人になったのだよ 」で済ませたくない。