麺匠 寿限無さんに訪問しました。大阪府豊中市にあり、阪急服部天神駅が最寄になります。こちらは9/7(水)オープンの新店で、「らーめんstyle JUNK STORY」の新ブランドの系列店にあたり、「麺匠 一号艇 服部天神駅前店」跡地にあります。元々は8/26(金)にオープン予定でしたが、諸事情により延期されようやく無事オープンを迎えられ、オープン初日のお昼に訪問。オープン日かつ限定狙いで気合を入れ開店30分前に訪問するも既に行列ができギリ1巡目に入れず2巡目に。
限定B MI寿限無流つけ麺(アサリ浸し出汁・生卵・醤油付き)+味玉+スープ割り+〆ご飯をオーダー。味玉はチラシ持参でサービスして貰いました。この日はもう一つの限定A MI中華そばも用意され、これらはオープン日一日のみの限定メニューかつ昼夜各20食の数量限定メニューになります。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、従来の「中華そば」「寿限無流つけ麺」は未完成のままだった為グランドメニューから外れましたが、オープン日のみ数は限られますが、井川さんが手掛けた幻のオリジナルメニューが特別に復刻・提供される事になり、吉本店長がレシピの記憶を頼りに試作を繰り返し、何とか再現可能となった奇跡の一杯を戴ける事になり、この貴重なチャンスを逃す訳には行かず、この日は自分を含め多くのファンの方が駆けつけていました。

前回レセプション時の同メニューの記事はこちら。(麺匠 寿限無 寿限無流つけ麺(アサリ浸し出汁・生卵・醤油付き)+スープ割り+ご飯割り、唐揚げ(レセプション1日目))

 

つけ汁(スープ)は豚骨+魚介×醤油ダレ。豚骨のコクを旨味に魚介出汁の香りと出汁感が合わさり、濃厚ながらくどさがなくあっさりすっきりした味わいで飲み干せ、醤油ダレは故井川真宏さんの最後の手造りのカエシで提供され、小豆島のヤマロク醤油さんの「菊醤」を使用、キレと旨味とやや甘味があります。
麺は中太平打ちストレート麺。全粒粉入り。軽くウェーブが掛かっています。アサリ出汁に浸され、麺に上に生卵が載せられて提供されます。固めに茹でられた多加水気味の麺はコシ弾力強めのツルモチ食感。喉越し良く噛み応えがあり、小麦の風味と甘味もしっかり味わえます。
具材はつけ汁にブロックチャーシュー、背脂、なると、青葱、海苔、味玉。
先ずアサリ出汁に浸された麺のみを味わい、次に麺をつけ汁に浸けて、次に生卵をつぶして醤油を掛け麺にこれを絡めて釜玉風にして味わい、更にこの状態をつけ汁に浸して食べ進め、麺を食べ終えたスープをスープ割りに、更に〆ご飯を出して貰いスープを半分程入れてご飯割りを味わい、更にスープ割りにアサリ浸し出汁で更に2度割りしたスープ割りを味わいます。
最初に麺のみを食べるとアサリ出汁の風味とやや濃い目の塩味を纏った麺がダイレクトに味わえ、つけ汁の旨味を纏ったつけ麺は突き抜けた美味しさ。
釜玉風は濃厚まろやかな卵に「菊醤」を掛けて麺に纏われた味は今まで食べた釜玉を超え、食べた事のない絶品の釜玉でシンプルながらこれだけで食べ切りたくなる程美味しい。
次に釜玉の状態の麺をつけ汁に浸けると、スープの濃厚な旨味に卵と醤油の味が合わさり、更に複雑な旨味と塩味が纏われ極上の味わいに。
麺を食べ終えると残ったスープに魚介清湯スープでスープ割りにして貰い、ほっこりする味わいのスープ割りに変化します。
更に追い飯サイズの一口ご飯を出して貰い、スープ割りを半分程掛けてご飯割りに。量的にはスープ割りで十分なのですが、ご飯との相性も抜群なので一口サイズのご飯を入れるとまた違った味わいで合っていて美味しい。
最後に残ったスープ割りにアサリ浸し出汁を投入し2度割りしたスープ割りを味わうと更に複雑な味わいに変化し、7度も味変しながらの味の変化を楽しめ、今まで食べたつけ麺の概念を覆すつけ麺と言う名のフルコース料理を味わえたようで、吉村店長曰く「日本一めんどくさいつけ麺」は、自分にとって「日本一美味しく楽しいつけ麺」であり、井川さん最後の作品に感動、涙しました。