こんにちは
今回は複数の知的財産権の組み合わせについて考えたいと思います。
戦略的な知的財産管理に向けて
資料ではいくつか事例が紹介されているだけであまり深入りはしていないようです。
しかし、知的財産の保護という観点では有効な戦略に思えます。
ポイントを整理してみます。
複数の知的財産の活用ポイント(いわゆる知財ミックス戦略)
知財ミックス戦略とは、特許権、意匠権、商標権など複数の知的財産権を組み合わせて、製品やサービスを多角的に保護し、事業の競争優位性を築く戦略です。
実用新案はでデザインを意匠権のような美感より、機能面で保護する場合に有効な手ではあります。ただ権利行使が簡単ではないのであまり保護の手段としてはどうかなという気もします。結局は特許のほうが権利化後の使い勝手はよさそうです。
1. 多面的な「多重防御」の構築
一つの製品やサービスを構成要素ごとに分解し、それぞれに最適な権利を適用することで、他社による模倣を困難にします。
- 特許権・実用新案権(技術・機能の保護)
- 製品の技術的な仕組み、機能、または発明を保護し、競合による技術の利用を排除します。
- 意匠権(デザイン・外観の保護)
- 製品の形状、模様、色彩といった美的創作を保護し、見た目の模倣を防ぎます。
- 商標権(ブランド・名称の保護)
- 商品名、サービス名、ロゴマーク、パッケージの形状など、自社と他社の区別を可能にする「目印」を保護し、ブランド価値を維持します。
- 著作権(コンテンツ・表現の保護)
- ソフトウェアコード、マニュアル、Webサイトのデザインなど、創作的な表現物を無断利用から守ります。
- 営業秘密(ノウハウ・非公開データの保護)
- 製造ノウハウや顧客リストなど、秘密として管理されている事業上有益な情報を保護します(不正競争防止法に基づく)。
2. 各権利の特性を活かした「相互補完」
権利ごとの保護期間や性質の違いを利用し、互いに弱点を補い合うことで、切れ目のない保護を実現します。
- 保護期間による補完
- 特許権(原則20年)が満了した後も、更新が可能な商標権や長期間保護される著作権により、ブランドやコンテンツの価値を持続的に維持します。
- とはいえライフサイクルが短い製品もありますので、対象次第ですね。
- 保護範囲による補完
- 意匠権で製品のデザインを保護しつつ、特許権で機能面をカバーするなど、一つの製品を多角的に守ることで、模倣者に様々な角度からの法的リスクを与えます。
