研修講師日記始めます。

 

 

■アレンジ型の内部監査員研修で起きた“想定外”

今回はQMS内部監査員養成研修の短縮版。未経験者も入っている中での基礎から実践力までを身につけてもらうための研修講師。ある特定企業様向けの講師対応でした。


教材やカリキュラム自体は他の会社で何度も実施しているもので、大きな問題は感じない内容に仕上がっているコースなのですが、今回はずいぶんと勝手が異なりました。

 

さあ、何がいつもと違っていたのか。


どのような対処を取ったのか。

振り返っていきましょう。

 

 


 

■午前中の“想定外の質問”と受講者の力量

今回のコースは1日のコース。

午前中は解説。午後は演習というパターン分けがはっきりできているコースです。

 

午前中は手ごたえがあまり感じられない一方で、午後は演習ばかりになりますので、参加者の方々もスイッチが入った感じに通常ではなります。

 

今回もそのように進んでいくだろうな、と想定していたのですが、午前の講義がもう少しで終わるだろう、というタイミングでびっくりするような質問が出てきたのです。

 

タートルズを踏まえて、インプットアウトプットを明確にし、プロセス管理をする、その際にKPIとの関連で……という前置きとともに、どのように今の例題はとらえればよいのか、という質問。

 

正直びっくりです。

 

内部監査員経験者向けのスキルアップ教育でもそうそう出てこない用語が、初心者研修で飛び出すとは。

 

時間の許す限り回答しましたが、一部の方は相当に戸惑ったと思います。
質問の意図も回答内容もさっぱりわからない、という方が相当数出たのではないかという危惧です。

 

そしてその時は、「ずいぶんその人だけレベルが高いのだな」と感じてそのまま昼休み、そして午後の演習に移りました。

 

 


■午後の演習で気づいた“全体のレベルの高さ”

午後の演習が始まった早い段階でわかりました。


とてもスムースに演習が進むのです。

通常であれば、つまずきやすいポイントで時間を要し、場合によっては解説を入れ……という形で進むのですが、そのような場面が不要という感じでどんどん進む。

なかなか普段経験しない展開でした。

 

そこでわかったのです。


午前中最後に質問をされた方だけが突出して高いレベルなのではなく、今日の方々は全体としてレベルが高い のだと。

 

その会社では認証を取得して30年。


本来であれば力量も高いはずですが、実際には人の入れ替わりでレベルが下がるケースも多いのが現実です。

そのような意識でいたことが、今回の実力把握の邪魔をしていたと言えば言い訳になりますが、結果として教材を最後までこなし、時間が余ってプラスアルファの解説までできました。

 

このレベルの企業もあるのだな、というのが素直な感想。


そして、もっとこのレベルの企業が増えるよう努力を積み上げなければ、と感じました。

 


 

■受講者レベルを見極め、運営レベルを引き上げた結果

コース途中で受講者レベルの想定を変え、格段にレベルを上げた運営管理をしたことで、なんとか受講された方々も「研修を受けてよかった」と思っていただけたのではないかと思います。

 

とはいえアンケートの評価はいつもより低いものしか得られませんでした。

その場の対応だけでは限界がある、という証左でもあります。


研修はなまものである。その怖さを改めて感じさせられた一日でした。

 

 


 

■本日のひとこと

 

🎯受講者レベルの見極めを可能な限り早い段階で行い、それに合わせて柔軟対応しよう!

 
 
 
 
 
 
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