だいぶ時間が空いてしまいました。
今回の研修講師日記です。
■審査/監査員向けコミュニケーション研修という特殊領域
今回はISOから少々離れた、審査/監査業務に取り組む方々向けのコミュニケーション研修。
規格要求事項等の話をする一般研修とは全く異なる、審査員向けのCPD研修と言ってもよいものの講師についてのお話です。
コミュニケーション研修とは言え、私自身がコミュニケーションのプロとはとても言えるわけではありません。
長年講師は続けていますが、コミュニケーションはまだまだ学ぶこと、考えることだらけです。
したがってこの研修も、キャビンアテンダント経験者が行うような一般的なコミュニケーション研修とは似ても似つかぬ内容です。
とはいえ、審査業務・監査業務は人と人の間で行われる仕事。
当然コミュニケーションの重要性は誰もが意識するところであり、横に置いてよいものではありません。
だからこそ私自身が講師となってお伝えできることがある──
そう思って自分で提案・開発し、ある特定組織に取り入れていただいた研修です。
初回開催から10年以上が経ち、組織に新しい方が入るたびに毎年発注いただいています。
■研修の洗練度を上げるための試行錯誤
しかしながらこの研修、いつもうまくいくというものではありません。
開催回数が少ないため洗練度が高まり切っていない、という見方もできますが、そもそものコース設定が現状の顧客ニーズからずれてきているという課題もあります。
そのため受講者評価がなかなか上がらない状況に直面していました。
とはいえありがたいことに、その組織内の議論では、
「現状の人材育成プログラムのバランスから見ても必要な研修」
という位置づけで、連続発注が続き、今年度も対応させていただきました。
講師として、そしてコース提案者・原案設計者としては、これまでのままでOKとは全く言えないコース。
今年度も内容のブラッシュアップを図りました。
結果として、その他の小さな工夫と相まって、今回は無事終えることができた──
そこからもう一歩踏み出し、ようやく前向きな記録を残せる状況となりました。
■研修実施の本質:審査/監査の目的を支援する姿勢
残したいのは何か。
それは、コミュニケーション研修と言えども、
審査/監査員にとって必要な力量は、審査/監査の基本要素そのもの
だということを改めて感じた点です。
審査/監査の基本要素とは何か。
私の主観ではありますが、
審査/監査の目的をしっかり認識し、その目的達成を支援するマインド
にあると考えています。
相手先には必ず経営目的があります。
その目的達成の一助となる審査/監査を実現することが何より大事。
そのために必要な立ち振る舞いは何か。
どのようなコミュニケーションが必要か。
その問題意識が不可欠です。
目的を共有できれば、
- 目的達成のために必要なこと
- 欠落している要素
- その支援に必要なコミュニケーション
が見えてきます。
ここでいうコミュニケーションは言葉だけではありません。
立ち振る舞いまで含めて考える必要があります。
■受講者の活躍を願って
審査員/監査員という立場では対応範囲が限定され、コミュニケーションの幅も狭くなりがちです。
しかし、もしコンサルタントであったらどうするか──
その視点まで広げて考えると、違った発想が生まれます。
単に挨拶の仕方だけをトレーニングする研修であれば関係ありませんが、
私が伝えられるコミュニケーション研修では、ここまで踏み込みます。
今回は、その部分が今までよりも受講者に伝わった手ごたえを感じられた日となりました。
本日もお読みいただきありがとうございます。
■本日のひとこと