こんにちは、ISO研修講師日記です。


今回は、いつものISO内部監査員養成研修でのちょっとした気づきについて書いてみます。

 

 

時間に余裕があると、つい話しすぎてしまう…

今回の研修は、いつもより1時間長めの2日間コース。

お客様のご要望でカリキュラムを少し調整し、教材はいつも通りながら、時間に余裕がある分、講師としても気持ちにゆとりがありました。

…が、余裕があるとつい話しすぎてしまうのが私のクセ。
結局、最後はぎりぎりの進行に。でも延長はゼロ!時間管理は合格です。

 

 

10年越しの信頼関係と、変わる担当者

今回のお客様は、私が初めて訪問したのが約10年前。
コロナ期は開催がなかったものの、何度も研修を重ねてきた企業様です。

先方からの指名での開催ということもあり、安心感はありました。
でも、受講者の学びは“その場がすべて”。気は抜けません。

 

 

担当者が変わると、聞けることも変わる

事務局の方は何度も交代されていて、今回も新任の方との初対面からスタート。
できれば同じ方が続いてくれるとやりやすいですが、こればかりは仕方ありません。

でも、担当者が変わることで、逆に聞きやすくなることもあるんです。
「以前聞いたかも…」という遠慮がなくなるので、素直に質問できるんですよね。

 

 

教育体系の“空白”に気づく

今回の会話で、社内のISO教育体系について改めて聞くことができました。
結果として、初級・中級・上級という段階的な教育プログラムは存在していないとのこと。

ある年齢や職位になると、突然内部監査員研修の対象になる──
これはちょっと驚きでした。

 

 

ランチで見えた“本当の受講者”

こうした話は、ランチをご一緒しながら自然に出てきたもの。
事務局の方の教育に対する経験値や問題意識も、こうした場面で見えてきます。

今回の最大の収穫は、まさにこの部分だったかもしれません。

 

 

事務局の方こそ“本当の受講者”かも

ISO事務局メンバーが社員教育の枠組みにうまく入っていない企業は少なくありません。
研修を受ける方よりも、研修を発注する事務局の方の力量強化こそが重要だと感じる場面もあります。

大企業では、予算も研修会社も安定していて、上からの注文もない。
だからこそ「前回同様」が最も安全な選択肢になってしまうんですよね。

 

 

🌱本日のひとこと


社員教育を行う事務局部門の方々の力量強化に力を注ごう!

 

 

読んでくださってありがとうございました。

 

 

なお、原文はホームページに掲載しております。