こんにちは。

久々のISO研修講師日記です。

 

 

 

本文全体はホームページの方に掲載しますので、ここには要約版を載せています。

内容をお読みいただき、もう少し詳細知りたい、と思ってくださったらサイトのリンクを張っておきますので、のぞきに来てください。

 

 

といつもはしておりますが、今回も短いので、そのまま同文をこちらでもご紹介いたします。

 

 

 

 

 

 

今回は、毎年伺っているとある中央官庁での品質保証入門研修の日記です。

 

2日間でISO9001を含んだより大きな概念としての品質保証の世界を理解いただくための入門研修。

 

中央官庁としてある大きな業界の規制管理を主要業務の一つとしているところなのですが、その規制管理をしていくうえで、QMSの考え方及び取り組みは必須であり、そのための基本知識の修得、再確認という狙いを持って設定された講習です。

年に2回の開催が定着してそれなりの年数が経っています。

 

 

おそるおそる進める研修

 

率直に申し上げると、もう何年も、そして何回も実施している研修なのですが、このところ、薄氷を踏む思いというと少々極端ですが、いつもおそるおそる研修を進めています。

 

なぜか。

 

それは、受講される方々の業務の現場、そして受講される方々が業務上向き合う相手、つまり中央官庁から規制を受けるある業界の方々についての情報が少ないことが背景にあるからです。

 

こちらの土俵でこちらのペースで研修を進めることは可能です。

そのやり方でも仕様書から逸脱している、ということにはならないでしょう。

 

ですが、様々な会社から受講者の集まっている公開研修であればそれもありですが、特定組織からの発注であれば、そのレベルではリピートにはつながりません。

 

どれだけ相手の土俵に踏み込んでがっぷりよつの相撲が取れるか、そこでの勝負、ということになります。

 

私自身が国家公務員として働いたことは全くありませんが、そこは想像力を働かせて、今の国家公務員の方々が持つ問題意識はどのようなものか、そこにフィットするあるいは補完することになる知識提供は何か、ということを考えながら、研修を進めていくことになります。

 

 

あとは、その対象業界の抱える課題がなにか、ということを踏まえて、自分の持つ知見との融合をどのように言葉にしていくか、というところです。

 

現場経験が乏しい部分をどのようにカバーしていくか、という講師として対処すべき課題へのアプローチ方法ということになります。

 

ここは今は本当に助かるようになりました。

何かと言うと、AIの存在です。

 

これまでもネット検索すれば特に中央官庁だけでなく、大手企業も情報はたくさん上がっていますから、あとはどれだけの時間を確保できるか、という自分自身の問題でした。

それが今はAIに問いを投げかければ、整理された文章があっという間に出てきます。

もちろんそれで完結とはならず、そこからさらに深掘りは必要ですが、そうであっても、客観性、網羅性という意味では大変強力な支援ツールです。

 

まだまだ私自身も十分に使いこなせている、とは言い切れませんが、とは言え、AIを使わない世界にはもう戻れません。

 

 

 

リピートオーダー獲得のために

 

そしてあとはAIでも集めきれない情報をどのようにしてどこまで収集していくか、ということになります。

AIでも収集しきれないものは一体どうやって入手するのか。

ある意味簡単です。

 

先方担当者に聞く、ということです。

 

 

場合によっては当日の朝に仕入れる情報、ということあるでしょう。

それをいかに素早く吸収して、当時の研修の中に入れ込むか、反映させるか。

そこは講師としての腕の見せ所、ということになります。

 

多くの研修では、改善のネタ集めも兼ねて、受講によるアンケートを実施して、自他ともにフィードバックをかけるかと思います。

 

受講者アンケートも大事なのですが、実はそれ以上にもっと大事なものがこの担当者の方の声です。

 

受講者アンケートでの評価がまずまずであっても、担当者の評価が悪ければリピートオーダーには繋がりません。

一方で、受講者アンケートは今一歩でも、担当者の評価が高ければ、リピートオーダーの可能性は高まります。

 

ましてや発注者が官公庁であれば、国民の皆様の税金が原資になっています。

それらのことまで踏まえた講師としての対応が期待されているし、求められている。

 

そこまで理解し運営管理ができてこそ、初めて評価される土俵に乗る、ということになります。

 

何かしらのご参考になれば幸いです。

 

 

 

最後に『本日のひとこと』

 

■特定組織からのリピードオーダを獲得するには様々な利害関係者の要望を踏まえよう!