こんにちは。
久々の投稿になってしまいました。
現状、講師業務も審査員としての活動も空白期が生まれた関係で、
本を書くということに向き合っています。
まずそのために必要なことは企画書。
堅苦しい言い方ですが、とても大事な資料です。
研修の場でも審査の場でも、私の場合は長年関わっているので、
どうしても内部監査に目が向きます。
もっともっと皆さんには理解を深めていただき強化を図ってほしいな、
という思いです。
ただしわかってはいてもその時間が取れないんだよ、という方も
大勢いらっしゃるので、ここは本当は経営者にしっかり考えてもらわないといけないのですが、そこは場合によっては難攻不落のこともあります。
そうなると次に頑張るべきは内部監査責任者、ということになります。
そこをメインターゲットとしてものを考えているわけです。
目次構成+α の部分まで本日検討を進めましたので、ご参考までにいかに掲載しておきます。
ご興味ある方いらっしゃれば是非コメントお待ちしています。
第1章 自社のISO認証取得の歴史を振り返る
第1節 初回認証審査の緊張感
時は2000年代前半
認証取得のきっかけは主要取引先からの要請
社長による決断
キックオフミーティング
社内はてんやわんや
コンサルティングカンパニーには結構なお金を払ったらしい
マニュアルの完成でも書いてある内容はよく理解できない
内部監査をするにもやり方よくわからず手探りのことばかり
何とか無事審査当日を迎えた、でも緊張の瞬間
審査員っていったいどんな人なんだ
無事審査終了、ホッと一息
祝賀パーティと新聞広告
第2節 審査を繰り返すことによるマンネリ感
毎年1回くり返される審査
適合性審査:以前は規格要求事項一つひとつが対応できているか細かく見られた
審査員も同じ人が何回か続けてくるようになってやりやすくなった
ちょっと手抜きかな、と思える審査場面にも遭遇するようになった
審査員が御社はしっかりやってますね、と審査前から言ってくれるようになった
予防処置の要求事項がなくなった
審査前に社内に緊張が走ることがだんだんなくなってきた
審査を受けることが年中行事のように
審査で不適合指摘を受けることがなくなった
第2章 内部監査に関する問題意識の掘り起こし
第1節 経営者の問題意識
認証取得当初と同じ問題意識が続くことはあり得ない
経営課題は時々刻々と移り変わる
経営者が抱える様々な課題
ISO対応に割く時間と労力は減って当たり前、大事なことは
経営者の責務は自社の成長、発展
第2節 経営者の期待
自社の成長、発展にISOはどのように寄与するのか
経営者とその議論をしている社内の人は誰?
ISO対応には時間もお金もかけている、そのリターンは?
費用対効果、投資対効果
なぜ認証を維持し続けるのか
第3節 マネジメントレビューとの連動
マネジメントレビューは規格要求事項にあるから行うものか
経営者の期待とマネジメントレビューのアウトプットとの関連
マネジメントレビューへのインプットは経営者の望むものになっているか
経営者の苦悩解決につながる会議になっているか
第4節 第三者審査におけるコメント
経営者にとって第三者審査とは何か
審査におけるトップインタビューでは何をどのように語っているか
審査後の社内ミーティングでの総括
第3章 認証審査から得る価値の深堀り
第1節 審査報告書には含まれない企業成長のヒント
審査員の現状
審査時間の制約
審査の価値をどのように考える(適合性、改善の余地、成長発展の可能性)
審査時間だけが価値享受の場か
第2節 審査員への要求そして審査員からの期待
審査員から引き出す本音と建て前
適合性審査の限界
ISOは使い倒すもの
ISOのレベルはあくまで出発点
求めるものは得られるものがある
第4章 内部監査の改革<概念編>
第1節 要求事項は二義的な位置づけ
要求事項はカバーしていないと審査が通らない
上記はあくまで基本
そしてその基本を如何に咀嚼して自社に当てはめるかが経営の本質
さらに経営の本質は基本+応用
つまり要求事項通りできていて満足ではない
第2節 経営者の問題意識の反映
内部監査は誰のために行うものか(審査・審査員のため?経営者のため?自分たちのため?)
経営者にとっての内部監査とは
本来内部監査は経営者自らが行うもの
経営者にとって内部監査は常時行っていたい
内部監査は〇×をつける場ではない
内部監査で自社の成長発展の芽を見つけたい
第3節 経営者による評価
内部監査の結果に興味関心をどれだけ持っているか
内部監査員のパフォーマンス評価の仕組み
経営者から内部監査員へのねぎらいの言葉
内部監査リーダー人材を育てたい
第4節 経営者の考える内部監査のPDCA
内部監査は自社の成長発展の大事なきっかけ
内部監査そのもののPDCAをどのように回していくかを考える
内部監査で出る指摘の数が最大のポイントではない
内部監査で感じる価値とは何か(経営者にとって、内部監査員にとって、被監査側にとって)
第5章 内部監査の改革<実践編>
第1節 不適合指摘、改善提案の現状
内部監査での指摘、改善提案はためらわずに
そもそも指摘、改善提案のルールは明確か
両者の数が多ければよいというものではない、だが少ないのは課題(問題とは言い切れない)
より大事なことはフォローアップ
フォローアップの仕組みは存在するか
フォローアップは確実に行われているか(経営者はそこに興味関心を示しているか)
第2節 チェックリストの現状
監査員にとっての大事なパートナーであるチェックリスト
標準チェックリストは活用できているか
チェックリストの使い方に関する教育
チェックリストからの深掘り
被監査側の事業内容への理解
被監査側事業内容の本質をどのように捉えるか
記録を残すということ(客観的証拠であり将来のための成長の芽)
第3節 内部監査報告書の現状
一般的な内部監査報告書(表紙(総括)、実施スケジュール、不適合指摘書(ある場合)、改善提案リスト)
報告書の作成、承認プロセス(経営者は確認か?承認か?、完成後の社内回付状況)
経営管理のプロセスの一環になっているか
マネジメントレビューへのインプットにつながっているか
第4節 内部監査の目的・目標
改めて考える内部監査の目的・目標(目的と目標の言葉の大きな違いを含めて)
目標に合致した監査が行われていても、目的に近づいているか
経営者が求めるものは、目標必達、そして目的に近づいていること
上記認識がどこまでの階層で共有できているか
第5節 期待リターンとその評価
目標達成は期待リターンのミニマム
目標達成のさらに先でどのようなリターンが得られているか(目に見えないリターンまで考えられているか)
そのことを含めて経営者による内部監査評価が行われているか
行われていることを監査責任者を含めてどこまでの人が認識できているか
内部監査のPDCA(終着点への到達は究極の目標)
第6節 内部監査力の自己評価
100点満点で今の内部監査は何点か
三者三様の自己評価(経営者、内部監査責任者、内部監査員)
理想の内部監査像を考える
理想の内部監査に向けての力量強化のロードマップ
第6章 内部監査を通じた人材育成
第1節 内部監査員の力量把握
内部監査員の力量はさまざま
内部監査員のランク分け
内部監査員登用の仕組み(初期教育、任命、いきなり本番)
内部監査員教育を行うだけで内部監査員として十分な力量がつくのか
第2節 内部監査員の力量向上プランの設定
内部監査員には誰でもなれるのか
内部監査に向いている人、不向きな人
それでも全員が内部監査員になるメリットはある
内部監査員力量マップ(社内状況(製品、仕組み)把握力、課題特定力、質問力、聞く力)
内部監査員力量向上プラン
第3節 内部監査員教育の実施
内部監査員初期教育は外注か内製か
初期教育での必須事項(自社の理解、マニュアル理解、チェックリスト理解、それらを使いこなす力、内部監査の目的と目標、内部監査のPDCAサイクル)
スキルアップ/レベルアップ教育
継続的なフォロー
第4節 内部監査員教育のPDCA
教育のPDCA
常に改善
第7章 組織総合力の強化
第1節 認証維持にかかるROI
ROIとは
改めて考える費用対効果、投資対効果
具体的な費用(外部流出と社内コスト)
第2節 マネジメントレビュー改革
何のためにマネジメントレビューを実施するのか(要求事項にあるからではなく、自社、自分たちのためという意識の醸成)
経営者を如何に本気でここに関与させるかが腕の見せ所
第3節 目標設定・管理の改革
方針管理と目標管理
目標達成に向けてのPDCAサイクルの回り方
目標達成にこだわる風土の醸成
第4節 審査機関・審査員との真剣勝負
真剣な取り組みをしていれば審査は待ち遠しい
審査員にプレッシャーをかける
第5節 総合力としての内部監査強化の実現
全社一丸となった自社の成長発展を考えた内部監査の実現(これまでのことができれば理想の世界に)
(了)