ChatGPTを使って、ISO関連の種々の情報の取得及び整理をしてみようと思って今、取り組んでいます。
今日はISOの審査員になる魅力について考えていきましょう。
ChatGPTに「ISO審査員として活動していく魅力には?」
と聞いてみました。
返ってきた答えは、
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ISO審査員として活動することには、以下のような魅力があります。
1.専門知識の習得:
ISO審査員として活動することで、ISO規格に関する深い知識を習得することができます。また、様々な業種や業界での経験を積むことで、ビジネスに関する幅広い知識も習得できます。
2.コミュニケーションスキルの向上:
審査員として活動することで、様々な人々と接する機会が増えます。この経験を通じて、コミュニケーションスキルを向上させることができます。
3.信頼性の向上:
ISO審査員として活動することで、企業や組織から信頼される存在となることができます。また、審査員としてのプロフェッショナルなスキルや能力を高めることで、自身の信頼性も向上させることができます。
4.世界中での活動:
ISO審査員として活動することで、世界中の企業や組織と関わる機会が増えます。異なる文化や背景を持つ人々と仕事をすることで、自身の視野を広げることができます。
5.社会貢献:
ISO審査員として活動することで、企業や組織がISO規格に適合し、高品質な製品やサービスを提供することを支援することができます。これにより、社会に貢献することができます。
以上のような魅力がありますが、ISO審査員として活動することは、厳しいスケジュールや環境下での作業が必要となります。しかし、認定されたISO審査員として活動することで、自己成長の機会を得ることができるでしょう。
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でした。
う~ん、これは残念ながらダメですね。
まったく魅力を浮き彫りしてくれた、というレベルには程遠いです。
3.信頼性の向上
と
5.社会貢献
については、良い文章を書いてくれています。
特に、5.社会貢献については、なかなか気づきにくい視点かもしれないな、と感じました。
しかしいずれにせよ、これらのことが成し遂げられるから、ISO審査員を目指そう、ではちょっと困ります。
ではどう困るかを一つずつ分解していきましょうか。
「1.専門知識の習得」については、確かに審査員活動をしていれば、より一層専門知識を磨くことができますが、一定レベル以上の専門知識を持っているから審査員になることができるのであって、この文章を額面通り受け止めてしまうと本末転倒です。
この文章が魅力の1番初めに来るようでは、まだまだ生成AIは・・・、ということです。
「2.コミュニケーションスキルの向上」も前項同様です。
審査員はコミュニケーション能力を一定レベル以上持っているからこそできる仕事です。もちろんこれもいくら学んでも学びきれないほど到達点は高いものがありますから、審査員活動をしながらさらにコミュニケーションスキルを磨く部分も出てきますが、それは俗にいうコミュニケーション能力というより、経営者とのコミュニケーションのやり方で独自の手法を編み出した、というようなことと考えておくべきです。
「4.世界中での活動」については、海外の審査員、特に英語圏の審査員であれば当てはまる部分があるのかもしれませんが、日本人が日本国内で審査員活動をするうえにおいては、まず審査のお仕事が海外にまで及ぶ、ということはありません。審査チームを組んで活動することがほとんどですが、チームメンバーは全員日本人です。お客様も日本の組織です。外国人労働者の多い企業であれば、被審査者側に外国人の方がいるかもしれませんが、基本審査は日本語のみで行われます。あえて言えば、ダイバーシティという観点で多様性への理解力を増しておく必要があるとともにその観点から視野を広げる機会につながるかもしれません。
ただし、これも事前にある程度想定できることですし、そのために実地で学ぶこともありますが、事前準備もしなければなりません。
以上から、ISO審査員としての活動の魅力を伝える上では、残念ながら生成AIではまだまだ力量不足、ということを感じざるを得ませんでした。
では、私の考える魅力は何か、という点を以下に整理しておきます。
1.組織経営の支援の一翼を担うことになる
2.専門家として対する相手の方から敬意が払われる
3.知的好奇心を満たす仕事ができる
4.高齢者になっても業務を続けることができる
5.コンサルタントや研修講師としての業務の幅を広げるチャンスが巡ってくる
一つ一つ説明を加えていくのは次回とさせていただきますが、時代と共に上記の魅力についても移り変わりがあります。
そして多くの方にとって一番の関心事は、やはり報酬、お手当ではないでしょうか。
残念ながら、昔に比べてISO審査員の報酬は大きく下がってしまいました。
その理由は、審査料金自体が大きく下がったことと、審査員がたくさん輩出されてしまったことによります。
本当に黎明期であれば、体力的には相当きつかっただろうと思うのですが、1年間フルに活動されていた審査員の方々が年収2,000万円を超えていたと思います。
時間単価にすると、弁護士報酬と変わらない、という言われ方をしていました。
しかし今は、審査料金が審査会社によってずいぶん差が付き、安値でお客さんを獲得する審査機関がいくつも現れたことで、審査員の報酬もそれらの審査機関では驚くほど安くなってしまいました。
1年間フルに審査員活動をしても、年収300万円、という状況も生まれています。
そうなると、現役世代、子育て世代の方にとっては残念ながら転職先、あるいは独立して審査員としてやっていこう、という選択肢はなくなります。
一方で、80歳になっても健康管理をしっかりされてきた方は、まだ現役の審査員としての活動を継続されています。
人生100年時代、生涯現役、という言葉が飛び交うようになってそれなりの月日が経ちました。
いわゆるシルバー人材にとってはISO審査員の仕事はとても魅力的なものではないかと思っています。
今日はここまでで、次回、先ほど挙げた審査員としての仕事の魅力5つについての説明をしたいと思います。
(了)