先日夜中にTVでやっていた「エリン・ブロコビッチ」とかいう映画を見始めたら、つい最後まで見せられてしまいました
アメリカで1993年に実際に起きた化学工場の環境汚染問題で(日本でいう水俣病訴訟のような物でしょうか)、企業を相手に起こした裁判としては過去最高額の3億3000万ドル(当時のレートで300~400億円〔この年は年初に$1=125円程度だったのが夏にかけて100円台にまでドルが急落していた〕)を勝ち取った出来ごとを元に描いた作品だそうです(第73回アカデミー賞受賞)
と言っても彼女自身が受け取ったわけではなく、工場の周辺に住んで健康被害を出していた住民約600人の代理人として関わったのですが、
彼女自身は弁護士でも何でもない只の素人(弁護士事務所でパートで働くスタッフ)
高卒で子供3人を抱えて生活に汲々とするバツ2のシングルマザーでしかなかったのです
ストーリーをざっくり説明すると
・お金も学歴もないエリン・ブロコビッチが(主演はジュリア・ロバーツだそうで)
・交通事故裁判に負けた事で「責任を取れ」と担当弁護士の事務所に押し掛け
・そこで扱った案件から環境汚染問題に気付き
・それとは知らず被害に苦しんでいた住民をまとめ上げて裁判に勝った
みたいな感じです
この裁判に勝利した事で一躍名を売った彼女は、その後も環境問題専門家として活躍してるとか
と、ここまでが映画のストーリーなのですが
これでブログネタにしようと彼女の事を調べていたら、その後の彼女の消息について面白い(失礼)事が出てきちゃいました
裁判に勝ち報酬2億円を貰い苦しい生活から大逆転、その後も映画に取り上げら順風満帆な人生を勝ちとったと思いきや、
・離婚した旦那や事件時に付き合っていた彼氏(映画作品中にも大型バイクを乗り回すワイルド系の恋人として登場)から金をせびられ、訴えられ
・忙しく仕事に飛びまわっていたら、子供たちがグレてドラッグに手を出し病院送り
・成功を妬まれて嫌がらせの電話や手紙が大挙送りつけられる
等々、アメリカンドリームを獲得した人に有りがちなベタな展開
それでもタダでは起き上がらないのがアメリカ人と言うべきか、
この顛末を描いた自伝を出版し、もうひと儲けを果たしたそうです
おまけ情報ですが、この映画の序盤で交通事故裁判に負けた彼女が子供達を連れてレストランで食事をするシーンがあるんですが
そこでオーダーを取りに来たウェイトレスのおばちゃんが何故か妙にはっきり映されてて、ちょっと違和感を感じてたんですが
何とエリン・ブロコビッチ本人だそうです(Wikiで見て「ああ、あれだ」と気がつきました)
ヒッチコックの映画に監督本人がこっそり出演するような、こういう演出(?)を『カメオ出演』って言うそうです
『奇跡体験!アンビリバボー』で取り上げられそうなネタだなと思って調べてみたら、2012年の2月頃に彼女がこの事件の後に扱った「リロイ高等学校汚染問題」で紹介されたようです
( ・ω・) 「凄ぇっす」