こんばんは!
みなさまお待たせ致しました!
前回出題した自家用操縦士の学科試験の解答編です
法規、工学、気象、航法、通信の5科目から
1問ずつ出題していました。
それでは早速答えを見ていきましょう
第1問
・「航空業務」の内容について正しいものはいくつあるでしょう。
a 航空機に乗り組んで行うその運航。
b 運航管理の業務。
c 航空機に乗り組んで行う無線設備の操作。
d 整備又は改造をした航空機について行う法で定める範囲の確認。
1:1つ 2:2つ 3:3つ 4:4つ
解答 3:3つ
航空法第2条第2項に
航空業務とは
「航空機に乗り組んで行うその運航(航空機に乗り組んで行う無線設備の操作を含む)」
及び「整備又は改造をした航空機について行う確認」と定められています。
つまりa,c,dは正しく、bは間違いとなります!
学科試験では選ぶだけですが、実地試験の口述試験では
航空機の定義は?とか具体例を出されて、これは航空業務ですか?などと
聞かれますので、条文のみではなく内容もしっかり理解しないといけません。
第2問
・「揚力」について誤りはどれか。
a 揚力は速度の2乗に比例する。
b 揚力は翼面積に比例する。
c 揚力は外気温度に比例する。
d 揚力は空気密度に比例する。
1:a 2:b 3:c 4:d
解答 3:c
揚力の式は L=1/2ρV²SCⅬ (L:揚力、ρ:空気密度、V:対気速度、S:翼面積、
CL:揚力係数)と表されます。
つまりa,b,dは正しく、cは間違いとなります!
これもよく聞かれるやつです。飛行機は夢と希望で飛んでます!と言いたいところですが、この揚力についてもしっかり理解が必要となります。
上記の公式ではわかりにくいですが、当店のSIMはこのあたりが忠実に再現されておりますので、実際に説明を聞きながら操作をすると更に理解が深まると思います。
第3問
・空気の上下の流れによる熱の移動を何というでしょう。
a 放射
b 対流
c 移流
d 伝導
1:a 2:b 3:c 4:d
解答 2:b
熱の移動には主に3種類あり
放射は熱を電磁波によって伝える。
対流は温度差により流体の移動によって伝える。
伝導は熱を物質の接触によって伝える。
つまりbは正しく、a,c,dは間違いとなります!
え?移流は?ってなりますよね
(移流とは、温度や物質濃度などにばらつきがある空間のある地点において、空間内の物質の移動によって温度や物質濃度の変化が起こること。byグーグル先生)
熱の移動というよりは、物質が移動して温度が変わるイメージですね。
なるほど!じゃあbですね。
第4問
・次のうち正しいものはどれか。
a 東京と大阪の地方平時では東京のほうが時刻が遅れている。
b 1nmの長さは地球上の緯度1分の長さに平均を基準としている。
c 明石市を通る子午線東経130°の地方平時を日本標準時としている。
d 真航路(TC)は出発地から目的地までの中分緯度から求める。
1:a 2:b 3:c 4:d
解答 2:b
a東京のほうが時刻が進んでいる。
c日本標準時は東経135°で定められている。
d真航路(TC)は「中分経度」を基準にして測定される。
a東京のほうが時刻が進んでいる。って言われても・・・いや、一緒やん!
7時のニュースは全国一斉に7時に始まりますやん!って思いますよね。
航法の世界では東京のほうが進んでるらしいです覚えておきましょう。
第5問
・航空機による遭難呼び出し及び遭難通報の最初の送信に原則として使用される周波数で正しいものはどれか。
a 122.500MHz
b 243.000MHz
c 121.500MHz
d 現在使用中の指定された周波数
1:a 2:b 3:c 4:d
解答 4:d
遭難/緊急通信の最初の送信はそれまで使用中の指定された周波数を使う。
121.500MHzと243.000MHzも緊急用周波数として使用できるが、最初の交信では使用しないのでこの問題では間違い。122.500MHzは関係ない。
そもそも実際に緊急事態だと周波数切り替えられるほど余裕がない場合もありますから、まずはそのまま発信しましょう!っていう感じですね。
5問中いくつ正解できましたか!?
学科試験では、上記のような過去問から出題される場合があります。
運転免許の学科試験のように
誤答を促すような選択肢のものも多く存在します。
慌てずしっかり問題を読んで解答することが大切ですね
対策として、日本航空機操縦士協会が発行する
「学科試験スタディガイド」を使用されている方が多いです。
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少しでも興味が湧きましたらチェックしてみてください
また次回を楽しみにしててください!