お前が生まれた日からもう天国で暮らしていた〜まちつかれた「おつかれさま」6 | typの推しつ推されつ

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都内のメンタルクリニックに勤務しております。折々のお気に入りのコンテンツについて取り留めなく語ります。

「おつかれさま」13話はもしかしたら1番好きなエピソードかもしれない。

 

中でも回想シーンを織り交ぜながらの結婚式のシーンがいちばん泣けるところなんだけど、映像にさらに未来の視点からクムミョンが当時を回想するナレーションが重ねてあり、重層的な時系列が表現されていて人生の奥深さと味わいがより一層身に染みる。

 

 

ここのくだりはクムミョンの父であるグァンシク没後の視点からの発言なのであるが、映像はグァンシクの視点から見たクムミョンの成長過程を再現しており、

 

 

 

一方で、ナレーションではグァンシクが亡くなる前日の父娘の会話が再現されるという、その時の流れだけで涙がこみあげてくるが、その後の父の言葉がもうたいへん。

 

 

なんて言ったのかというと…

 

 

 

「お前が生まれた日からもう天国で暮らしていた」だと……!!!!

 

 

書きながら涙が出ているのだが…

 

なんという愛…

 

天国に暮らしていると言いつつ、いつもクムミョンが心配で心配でたまらなくて、人命救助の表彰を受けてソウルに旅行したときに、クムミョンが住む寮の前で一日中待ってたりするんだけどね。

 

そして、クムミョンのパートナーであるチュンソプには分かりやすく意地悪したりするのだが、

 

 

 

 

 

 

結局は、

 

 

 

 

「お前に俺の天国をやる」とか言うんだよ…

 

すごいですよね…

 

そしてグァンシクの妻エスンは、幼くして不慮の死を遂げた次男ドンミョンについて16話でこんなふうに語った。

 

 

 

 

 

6話でドンミョンを亡くした悲しみがあまりにも深くて、その後この夫妻の間でドンミョンのことが語られることはついぞなかったのだが、最終話に至ってこのように静かで深い愛情に昇華されたのもまた時の流れの妙味を感じる。

 

そこで連想してしまうのがIUのeight。

 

 

 

この歌は、IUが自ら命を絶った亡き親友たちに向けた歌った曲だと言われているのだが、

 

歌い出しの歌詞、

 

それで今は幸せなの? 

やっと幸せになった?

まあ、そのままだよ私は

全てを失ったみたい。

 

そしてサビの歌詞、

 

私たちはオレンジの太陽の下で

影もなく一緒に踊る

決められた別れなんてない

美しいその記憶の中で会おう  forever young

 

オレンジの太陽に照らされた天国でエスンやグァンシクはドンミョンと一緒に踊るのだろう。

 

13話には除隊後のチャンソプとの再会から結婚にいたるなんとも心身がとろけそうなエピソードも含まれているのだがそれはまた別の話。