さて、遅ればせながら韓ドラ視聴率歴代首位を記録した「涙の女王」を完走。
同じ脚本家の「愛の不時着」や「星から来たあなた」同様、実はあの時会ってましたあの時のあの人でした、とか、相手を命懸け守って負傷、とか、心が通じ合ってからのバカップルぶりとか、ベタな展開ながら、やすやすと観るものの心を掴んで完走させてしまうのは脚本&演出、そして何よりも役者さんたちの神演技のなせる技なのではないかと思わせるドラマだった。
終盤のキム・スヒョンの泣き顔にもほんとうに胸をわし掴まれたし、序盤とか顔つきまで変わってしまうキム・ジウォンのデレぶりにも心を癒された。
そして、やはりOSTも佳曲ぞろい。
今回は男性ボーカルの曲がきにいるのが多かったがいちばんのお気に入りは、こちら
終盤に頻用されていたが、
ここのくだりがスヒョン演じるヒョヌが涙でぐしゃぐしゃになっているバックに流れるともう大変である。
主役の2人だけでなく、ヘインの弟スチョルのその妻ダヘのすれ違う気持ちが通い合う展開もまたなんとも切なくも心温まるサブストーリーだった。劣等感を抱えながら家族に評価されようと頑張るけど空回りしてドジばかりのスチョルの健気さと悪女を気どりながら実はスチョルのことが大好きなダヘが自分の気持ちにまでの心情描写にも大いに心を洗われたのである。
同じ、パク・ジウン脚本のヒット作である「愛の不時着」もまたOSTに恵まれた作品だったが、
このドラマのOSTといえばこの曲を挙げないわけにはいかない。
この曲はIUの横浜公演2日目のアンコールで客席で大合唱となり感涙に咽び泣いた曲であれ以来聞くたびに涙腺がゆるむわけだが、
自身の番組でイ・スンギとデュエットとしたこのバージョンも最高。
ヘインをIUがやったバージョンの涙の女王を見てみたいという声もあり、激しく同意である。
https://x.com/munmoon_00/status/1784061497196658813?s=46&t=ceJvkwNN-mfCTIfVBl8ZgQ
キム・ジウォンは「太陽の末裔」以来のファンでもあるし、今度ファンミにも参加しようと思っているので不満あるわけでは全然ないが、IUなら同じパク・ジウン脚本の「プロデューサー」のシンディーや「ホテルデルーナ」のマンウォルと相通じる、ジウォンとはひと味違うヘインを見せてくれるだろう。