子どもにクリスマスプレゼントを渡しに行った
もう家を出て、離婚して10年が過ぎた
幸い、今は元の奥さんと少なくとも表面上はいがみあうことも
相手を責めるということもない
元の奥さんが用事で出かけるときにも
子どもの面倒をみに行ったり
誕生日やクリスマスにはプレゼントを持って行ったり
はた目には巧くやっているように見えるのかも知れない
お金の無い僕に対して
怒りとかを表面に出さないでいてくれている元の奥さんに
感謝をしている
しかし、いつも帰り道は何だか苦しい
何だか苦しい
置き去りにしているような気がするのか
ただ単に一人の部屋に帰るのが寂しいのか
夜の電車の雰囲気がキライなのか
朝霞台の駅で乗り換え、北朝霞の駅のホームに上がると
遠くに都会の灯りが揺れていた
浦和なのか、池袋なのかわからないが
クリスマスだから街の灯りは一層に頑張って煌めき
手前にある荒川からの熱が空気の波を作って
ユラユラキラキラと美しい
電車が来た
昨日、古本屋で見つけた小説を開いてみた
いつごろの小説なのか?
気になって最後のページから開いてみると
デビューしたての原田知世の笑顔があった
映画の広告の載った栞が挟まれたままだった
時をかける少女
宝物のひとつにしよう