仕事の帰り道、アスファルト舗装が2mだけ途切れているところで石ころをひとつ蹴飛ばす。
毎日の小さなクセだ。
何かの理由で狭い歩道の端の溝をいつか埋めてやろうと思ったのが始まりだったが、その理由が何だったかなんて覚えちゃいない。だけれどもいつまでも続けてる。
人生なんてそんなもんさ。
石ころを蹴飛ばすたびにココロに刻む。毎日のことだ。
昨日は大きなヤツに足が行って「あふっ」とマヌケな声が思わず出てしまう痛い目にあった。
今日はカエルだった。
蹴っ飛ばされて10秒後そいつは仰向けにひっくり返った状態のまま、頭だけをクリッと持ち上げて小さな視線を合わせると、小さな口を開いた。
「お前自分の姿見えてないんじゃねえの」
と口をきいた。
「オレの姿ってなんだよ」
「カァーっほんとうにわかってなかったのか。ダメだこりゃ」
ギュニュ
踏みつけてやった。
人生こんなもんだし
カエル生だってそんなもんさ。
静かに生きてりゃよかったのに。