こんにちは。フリーランスWebディレクターの米田健太郎です。
仕事の打ち合わせや自分自身の企画出しにおいて、「こんなサービスを作りたい」「サイトをもっと良い感じにしたい」といった、熱意はあるけれど“フワッとしたアイデア”に出会うことがよくあります。
しかし、そのまま制作や開発に進んでしまうと、「思っていたものと違う…」という悲劇が起こりかねません。
今回は、頭の中のモヤモヤを具体的な仕様やタスクに落とし込むコツについて、私・米田健太郎なりのロジックをお話しします。
SIer時代のブリッジ経験から米田健太郎が学んだ「翻訳力」
会社員時代、私は本社と東北支社の共同プロジェクトで「ブリッジ役」を担っていました。
ビジネスサイド(非エンジニア)からの「システムをこうしたい」という抽象的な要望と、技術サイド(エンジニア)の「仕様が決まらないと作れません」という現実。この両者の間に立ち、ヒアリングを通して双方の言語を“翻訳”し、プロジェクトを前に進めるのが私の仕事でした。
この経験から学んだのは、アイデアを形にするためには技術力の前に、要望を整理して言語化する「要件定義の力」が不可欠だということです。
アイデアを具体的な「要件」に落とし込む3つのステップ
では、具体的にどうやってフワッとしたアイデアを整理していくのか。
私が現在のWebディレクションでも使っている、再現性のある3つのステップをご紹介します。
ステップ1:「なぜ(Why)」を徹底的に掘り下げる
アイデアが出たとき、すぐに「何を(What)作るか」に飛びついてはいけません。
例えば「かっこいいWebサイトが欲しい」と言われたら、「なぜ必要なのか?」「誰に何を届け、最終的にどういう行動をとってほしいのか?」をロジカルに深掘りします。
目的が言語化されると、それに必要な機能やデザインの方向性が自然と絞られてきます。
ステップ2:絶対に動かせない「制約条件」を洗い出す
アイデアを広げた後は、現実の枠に収める作業です。
「予算はいくらか?」「いつまでに必要なのか?」「運用できる人は何人いるのか?」といった制約条件を明確にします。
やりたいことが多くてモヤモヤしている時は、逆に「できないこと」「やらないこと」を決めることで、本当に必要なコア要件が浮き彫りになります。
ステップ3:最小単位の「タスク」に分解して仕組み化する
目的と制約が決まったら、最後は実行可能なレベルまでタスクを細分化します。
「Webサイトを作る」ではなく、「ペルソナを設計する」「サイトマップを作る」「ワイヤーフレームを書く」といった行動レベルまで分解するのです。
私は脳のスイッチングコストを極端に嫌うシングルタスク派なので、このタスク分解と仕組み化を事前に徹底しておくことで、後から迷わず目の前の作業に没頭できる「余白」を作っています。
「翻訳」ができればプロジェクトの成功率が上がる
フワッとしたアイデアを要件に落とし込む作業は、一見地味で非常に頭を使います。
しかし、ここを妥協せずに思考を整理し、ロジックを組み立てることで、手戻りのない強固な仕組みが出来上がるのです。
「頭の中にアイデアはあるけど、どう形にしていいか分からない」という方は、ぜひこの3つのステップで思考を整理してみてください。
ちなみに、この「翻訳作業」は脳のエネルギーを激しく消耗します。
頭をフル回転させて思考のメモリがいっぱいなった際には、ぜひサウナで強制リセットしてみてください。


