あるヨギの瞑想記録
空が青いというのが
実態のない幻のように
愛する者を抱きしめた時
その中にある心地いい感覚
そんな愛する人達との時間や空間
そこから得られる安心感
どれだけ私がその体験を得ても
その時感じたその心地いい感覚はすり抜け
時間と共に消え去る
過去は戻らず実態がない
私達は何が大切なのかわからない
寂しさや嫉妬やプライドという
曖昧な形のない欲求で
苦しんでは何かを求めて間違える
そして形のない苦しみから
形のある苦しみが生まれてしまう
私だけを満たすものは私の心を満たさず
他を満たすことが私の心を満たす
私達のエゴはそんな考えを許さない
しかしその許せない心は狭く苦しい
理由もない寂しさや苦しさ
それを紛らわす為に
様々な行為で私達は心を埋める
しかし本質的に満たされることはない
この世の欲望的な事は
一瞬の喜びを生み、苦しみがついてまわる
しかしそれとは反対に
慈愛や慈悲はエゴの一瞬の苦しみを生み
満たされた感情がかえってくる
真理はエゴが拒絶するが
真理の知識に生きる事が出来れば
心の本質と世界の本質が理解できる
私達の心を満たすものは
私達を苦しめるエゴの奴隷になることではなく
そのエゴが嫌がる慈愛、慈悲
そして真理へ心を向ける事
私達は心に刷り込まれた
条件付けした世界を観ている
こうだったら幸せ
こうだったから不幸だ
楽を取るようで苦しみを生む
迷妄な世界観を生きている
ありのままに世界を見よう
条件付けしている心から私を解き放とう
一瞬でさえも
安定した私や他、世界は存在しないのに
わたしは安定を求めた
安定しているような気がする
平和が続くような気がする
その曖昧な世界観は
一見安心できる居心地を作り出す
しかし全てのものは消え去る
全てのものは過ぎ去る
幸福も恐怖も
相対的にしか存在しない
私と他がある限り
幸と不幸というこの感覚は果てしなく
永遠に繰り返される
しかし私はここに在る
このエゴがもたらす悲惨な世界に
存在しない安定を探していた私は
全て私が勝手に作り上げた世界観により
迷妄に陥っていた
エゴの奴隷になっていた
あれを手に入れたら幸せ
あの人と過ごしたら幸せ
あの人は気に入らない許せない
あの人よりは私の方が上だ
全て私の条件付けした妄想
本質は何もそこにはなく
全て消え去り残るのは心の汚れ
その汚れは拡がり続け
私は私の上に拡がり続けるエゴを
私と捉えていた
気付かずに過ぎ去り
死んでいくとしたら
どんな苦悩に満ちた生を過ごしたのか
私は私というエゴを殺そう
全てがマーヤーだと
わかったつもりでいても
たちまちマーヤーに
私達は巻き込まれている
私はもう怒らない
禁酒、禁煙するなど
自分のエゴを縛り付ける時
その守りごとを決めた時は
その私がいる
しかしエゴが騒ぎ立てた時
守りごとを決めた私から
エゴ的な想念を私と錯覚してしまう
そして一瞬の満足感を経て
その瞬間生じたエゴ的な私は消える
そして残ったのは守りごとを決めた私
そこにまた私を錯覚して
後悔し、しかしまた繰り返す。
サンスカーラ、情報の海の
一瞬の波がこの心と今の体験
私達の主体は船
瞬間瞬間の波によって
船は常に流されて様々な事を経験し
喜怒哀楽する。
私の心がまたエゴにより支配されている
と気づいたあなたは
マハーマーヤーという大きな力が
働いているんだと考える
その力の源は私達のエゴを破壊する為に動く
本質的な霊的な力の働きだと理解する
巻き込まれたらその瞬間は満足。
しかし、私達の苦しみのすべては
エゴから生じるもの
自分の苦しみの因を思考する
このマーヤーという
私達を惑わす魔の力を
どう捉えるかで私達の思考は変化する
私はこの大いなる力の中に
大いなる者を見る

