受験生なのに勉強全然してない…
日大に行きたいなー人多いし
オタク友達欲しいな

リスペクトしてる小説あります

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理佐side

相変わらずの日々が続いてる。少なくとも表面上は



モデルや個人での仕事以外での場合、大体私たちは一緒なので家から出るのも勿論一緒。
そういうときは由依が私よりも早く起きて朝ごはんを作ってくれて起こしてくれる、そして帰ってきたら私がお風呂に入ってる間に夜ご飯を作ってくれる。



夜ご飯を一緒に食べて、リビングでテレビを見たりしてるうちにお風呂に入った由依とおやすみって言い合ってお互いの寝室に向かう。

そういう日々が続いてる。




正直辛い



いや別に由依と一緒に居るのが嫌とかそういう訳じゃなくて、平日も休日も朝起こしてもらって、ご飯を作ってもらって家事も何もかもお世話になって、夜になったら寝る。そりゃもちろんありがたいけど申し訳ない気持ちはどんどん募っていく。

私が早く起きてやればいいと思って早く起きて朝ごはんも作ってあげたら、その時は喜んでくれてたと思うんだけど…次の日は同じ時間に起きると私よりも早く起きた由依がご飯を作ってて、早く起きすぎだと怒ったら


「私が起きるの遅いから昨日理佐がご飯作ってくれたんでしょ?早く起きれてよかった」


私のせいか…本当に何度も言うんだけどありがたいとかじゃなく申し訳ないとしか思えない



最初はお互いを支えるためだった同棲が、一方的に私がお世話してもらうだけになっている。


だから本当はここらで1度関係を見直さなくちゃいけないんだと思う。わかってるけど、言い出すことが出来ない。
だって関係を見直そうとか言って同棲が解消されたら立ち直れない…


そう思ってうじうじしてるから、相変わらずの日々が続いてる。
 でも内心じゃ申し訳なさがどんどん加速して、好きになればなるほど由依の幸せを考えることが増えていく。だから、そのうち、そのうちきっと話を切り出せると思う。


まだ…今じゃない、だけど近いうちには必ず、そう思う。


「行ってらっしゃい」


「寝てていいのに…行ってきます」


 今日は私がオフで由依はドラマの撮影らしい。
メンバーがドラマなどの個人の仕事が来るのは本当に嬉しい。でも朝が早くて、由依は毎日大変そうだ。

でも、由依は私の前では絶対に愚痴を言わない。
ドラマの話を聞いても何処が難しかったや、〇〇さんがあーだったなど、楽しそうに話すだけ。


オフの日でこの時間だったら二度寝する。
普段だったらそうするんだけど、なんとなく今日はしてみたいことがあった。


由依が女優として働いてるところが見たくなった。
特に理由があるわけじゃないけど、ただ櫻坂46の小林由依ではなく女優としての小林由依が生で見たいだけだった。

由依が個人として本当に楽しく働いているんだったら私が支えるところなんて本当に無い。

いや今も別に何か出来ているのかと言われると何も言えないけど…一緒に居るだけでも私にとっての支えになっているので由依にとってもそうであったら嬉しい



本当に楽しくてやっているなら、私がいる方が邪魔だ



由依が今撮影している場所は知っている。ドラマの監督さんと昔仲良くなって見学したいかもーって言ったらすぐに教えてくれた。
撮影場所の近くに喫茶店があるのでそこで朝ごはんを食べようとタクシーを捕まえて乗り込んだ。



喫茶店に入ると入り口からは見えない奥の席に案内された。由依が、自然体でいるところが見たいから、バレたら意味が無い。
どうやってバレないようにしようと方法を考えていた



そしたら由依の横顔が見えた。離れたところにだけど
。結構びっくりした。

だって今は撮影中のはずで、撮影場所に着いてから1時間ぐらいしか経ってないはずで、休憩するとしてもロケバスの中や近くにいるはずでこんな所にいるはずがない。




だから私は、由依が、男の人と二人でこの喫茶店に来る理由が考えつかなかった。
 思わず体を隠した。



隠れて覗き見してるうちに、何だか見てはいけないものを見ているような、そんな気がした。
 付き合ってるわけじゃないのに嫉妬している自分が本当に嫌だった。


流石にどんな話をしているのかまでは聞き取れない。
でも楽しげな雰囲気なのはわかった。分かってしまった。はっきり顔を見ているわけじゃないけど、由依が笑ってるのは分かる。6年も一緒に居たんだ。それぐらい分かる。



そして極めつけに、男の人が由依の手を取るのが見えた。はっきり見えたわけじゃない。でも間違いなく2人は手を繋いでいた。

思わず由依の顔を見ると、今まで見たことのないような笑顔だった。私の前では見せない100点満点とテレビで言われるような笑顔…







気づいたら私は家に帰ってきてた。
どうやって帰ってきたのか覚えてない。気づいたらベットの上に寝っ転がっていた。由依に買ってもらった腕時計は正午過ぎを指していた。


正直、正直ここまでショックを受けると思っていなかった。
そもそも今の関係のままでいいのかと考えてはいた。由依の幸せのためなら、何でも我慢できるって今日の朝までは思っていた。そのくらい好きだったから。

だけど酷い後悔とか未練、嫉妬、恨みが頭をよぎるわけではなかった。
ただただ頭が真っ白なまま、由依の幸せそうな顔だけが頭をよぎった。


ご飯が喉を通る気がしなかったから、とりあえず洗濯物をすることにした。考えがまとまらないから、とにかく何かをしていないと気が済まない。


頭の中にぐるぐると回る由依の顔を見ないように、ぐるぐると回る洗濯機の中を見つめた。

洗濯物をたたみ終わった辺りには考えがまとまりつつあった。由依の幸せを願って。


本当に好きな人には、本当に幸せになって欲しい。
本当の幸せを上げられない程度の愛だとかそういう話ではない。私が由依に与えられる幸せがあるなら限界まで捧げるぐらいの気持ちはある。
 だけどそれよりももっと多くのものを与えられる人がいるような気がした。そう思ってしまった。


同性というどう足掻いても変えられない世の中の見方は酷く重いものだから。



そう思うとすっと腑に落ちた気がした。
何をこんなに迷っていたのか、そんな思いさえする。
だって由依がもっと幸せになる手段が目の前に落ちているのに、それを拾わない理由なんてない。


そもそも何で嫉妬なんかしていたんだろう。ただ一緒にいて迷惑をかけて、私の一方的な愛だったのに。

私が由依の優しさを利用していただけだ。



ここ最近悩んでいたことが片付いて凄く気が楽になった。たまには手の込んだ料理でもしようかな!


そうだ、由依の更なる幸せを願ってサプライズパーティーをしよう!手の込んだ料理を作って、今後の話をするんだ、それが良い。







夢中になって料理をしている間にどんどん時間が過ぎて、完成する前に玄関が開く音がした。
急いで玄関に向かうと、ちょっと不満げな顔をした由依が立ってた。



「おかえり、由依」


「ただいま、理佐、鍵空いてたよ?」


外に行った時鍵閉めるの忘れてた。でも由依を見に行ったってことは知られたくないから誤魔化すことにした。


「散歩しに行ったの!ちょっと気分転換にね!」


「疲れてるんだね…」


由依の不満げな顔な更に不満げになる。心配させちゃったみたいで罪悪感がある。
お風呂に向かった由依を見てから料理の仕上げにかかった。


由依がお風呂から上がる頃には、すっかり晩御飯が完成していた。


「え?これどうしたの」


食卓を目にした由依はそう言った。驚いて貰えたら何よりだ。
由依の今後の幸せを願ってのパーティーなんだけど、由依は今日私が見たことを知らないだろうし、いきなりそれを言ったら余計な驚きを与えてしまう。
 とりあえず今はご飯を楽しんで欲しいので説明は先延ばしにすることにした。


「まあ、ちょっと豪華に行く日があっても良いかなって、駄目かな?」


「理佐がそうしたいなら良いんだけど」


とりあえず机に向かい合って座って食べ始める。由依が作った料理ほどではないけどちゃんと美味しくできていた。由依も美味しいと言ってくれた、まあ毎回言ってくれるんだけど。



「実は今日話したいことがあったんだけど、理佐もう気づいてる?」



急に冷水をぶちまけられたような気分になった。いや由依がそこまで酷いことは言ってないんだけど、私が由依の話したいことに心当たりがあったから。



「いや、わかんないけど、私も話したいことがある」



とりあえずとぼけてみる。もしかしたら違う話かもしれないし。



「あっそう、その前にさ今日、買い物に行ったの?それとも通販?」



ああそういえば由依のご飯を作るために買い物に行ったな。



「ああ、うん、実は買い物に行ってたんだよね」


「じゃあ散歩って言うのは嘘?」


「いやまあ、うん、」



そんなに気にするようなものでもない気がするけど、由依が少し怒ったようだった。勝手に冷蔵庫の中身とか変わっちゃって嫌だったかな?まあこれからの話をすれば上機嫌になるでしょ。



「じゃあ私からの話をしてもいい?」


「いいよ」



私の頭の中では、今朝みた由依幸せそうな顔が浮かんでいた。知らない男の人と手を繋いでいた時の由依の顔が。
私が同棲をやめようっていえば、今怒っているような顔でなく幸せそうな顔を見せてくれるんじゃないかなってそう思った。
そう期待した。本当にそう思っていた。



「多分さ、由依も言うつもりだったんだろうけど」
「私たち」
「同棲やめよっか」



流石に口にするのは結構辛かった。由依の顔を見ながら言えなかった。
だけど由依が喜んでくれるなら、由依の幸せのためならと思うと、笑いながら言えた。
別にもう二度と合わないわけじゃない。同じ仕事になれば顔は合わせるし、一生の別れじゃない。


「ごめん、もう1回言ってくれる?」


「え、あ、私たちどうせ」



2回目の提案を言い終わる前に、近づいてきた由依に手で口を抑えられた。驚いて由依の顔を見る。



由依の表情は、幸せそうな表情を見せてくれると思った由依の顔は。





                        無だった。





整った顔だけに凄く迫力があった。
無表情で目を光らせた由依は本当に綺麗だった。

でも私が見たかったのは、あの幸せそうな顔をした由依だったんだ。ほんの少しでもいいから私に見せて欲しかった。



由依の荒い呼吸だけが、部屋に響いていた






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