「ん


なんか久しぶりにちゃんと寝た気がする。


ジャー

え、水が流れる音がする。なんでだ?

そういえば私、昨日どーやって帰ってきたんだろ。全然思い出せないや。

もしかして理佐たち?
まさか、理佐たちが送ってくれたのかな。


しかし、寝室を出て目に入ってきた人は私が全く想像していなかった人だった。


「なんで」

「平手!大丈夫?」

「何が?ってかなんでいんの、志田」

「いやいや何がじゃないから。平手まる1日
   寝てたんだよ?」

「え?」


どういうこと?
やば仕事!今日何時からだっけ?ってか今日何日?


「今日は12月5日」

「私そんなに寝てたの?」

「だから言ってんじゃん笑」


志田の話によると昨日、じゃなくて一昨日、焼肉行った時、気づいたら私が寝ていて起こしても全然起きなくて理佐たちが送ってくれたらしい。

それで次の日の朝、心配で見に来たけどまだ起きなくて、でもみんな仕事で側にいることが出来ないから暇だった志田が呼ばれてずっと側にいてくれたらしい。


「ホントに体調はなんともないの?」

「うん、体調は大丈夫。それより仕事」

「仕事はとりあえず今日はお休み」

「明日からのはマネージャーと話し合ってじ
   ゃない?」


あ!連絡しなきゃ!

スマホを探していると、


「もうマネージャーさんには連絡しといた
   から。
   お腹はすいてる?リクエストくれれば作
   るよ?」


もう連絡してるとかやること早いし、料理作ってくれるとかもうありがたいわ。 


「ありがと、スープとか飲みたいな」

「分かった。少し座って待ってて」

「志田の手伝う」

「ねぇ、いつから志田になったの?」

「それは、」

「ぴっぴって呼んでよ」


自分だって平手って呼んでたくせに、そんな顔しないでよ。もう、呼ぶしかないじゃん。


「ぴっぴ」


さっきまでとは一転して笑顔になる愛佳。


「てち!」


2人で抱き合う。なんか久しぶりだなぁ。


「なんか久しぶりだね!」


愛佳も同じこと考えてたみたい。


「じゃあご飯作るからてちも手伝って?」

「うん!」


2人で簡単にスープを作り、一緒に食べる。

そうだ、愛佳にあの話しなきゃ。


「ねぇぴっぴ」

「ん?」

「あのさ、紅白一緒に出ない?」

「え?」


ぴっぴは何言ってんのって顔してる。
まぁそうなるよね。


私は秋元さんと話したことを全て話した。


愛佳は悩んでるみたい。


「今返事出さなくていい、11日までに返事教
   えてくれればいいから」

「うん」


すると、タイミングがいいのか悪いのか電話がかかってきた。


[平手!大丈夫か?]

[はい。全然大丈夫です。心配かけてすみませんでした]

[いや、無事ならいいよ。それで仕事のほうど
 うする?]

[大丈夫。明日から仕事行きます]

[そっか。無理だけしないでね]

[うん]

[じゃあ明日朝迎えいくから]

[うん。ありがとうございます]



「やっさん?」

「そう。明日から仕事行くことになった」

「そっか。無理だけしないでね」


愛佳とやっさんが同じこと言っているので笑ってしまった。


「何笑ってんの~!」

「別になんでもないよ」



その後私たちは、テレビを見たりゴロゴロしたりおしゃべりしたりと、一緒にいれなかった時間を埋めるように2人で過ごした。